能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大蔵流五家狂言会のこと

昨日は、今年1月の五雲会の後、6月以降は、また観能に出かけていると書きました。
…が、実はその間、4月29日に大蔵流五家狂言会という楽しい会を観に行っています。

この会、一昨年が東京セルリアンタワー能楽堂、昨年が京都金剛能楽堂、そして第三回の今回は梅若能楽学院での公演となりました。

大蔵流五家とは大藏家、茂山千五郎家、茂山忠三郎家、善竹家、山本家の五家で、この五家の若手17人が結成した狂言会がこの会です。
あまり広くない梅若能楽学院のロビーですが、観客の出迎え、見送りにも紋付き袴姿で演者の皆さんが出ていて、なんだかアットホームな雰囲気を感じます。

17人の中では山本泰太郎さんが最年長、次が茂山千五郎さんで、最年少の茂山童司さんまで、三十代、四十代の若手の皆さんが、家を超えて共演しています。昨年の第二回までは、各家毎に舞台を勤める形…「競演」でしたが、今回は例えば最初の曲「雁礫」では、シテ大名を大藏教義さん、道通りの者を山本則孝さん、仲裁人を茂山千五郎さんが演じるといった具合です。

同じ大蔵流とはいっても家々に相当な芸風の違いがあります。その家を超えての共演ということで、どうなのかなぁと思ったのですが、これが実に面白い。まあ、大蔵流と和泉流との異流共演も先代の千作さんの頃からありますから、観たこともない試みという訳ではありませんが、このような催しも実に楽しいものです。

なんだか楽しく、のんびりと舞台に見入ってしまったため、上演された五曲とも取り立ててメモも取っていませんので、個別の鑑賞記を書くことはしませんが、番組と全体の印象など、明日、もう少し書いておこうと思います。
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト

「能の鑑賞記索引」の更新

久しぶりに「能の鑑賞記索引」を更新しました。
昨年来、自宅を建て替えるため一時仮住まいをして戻ったり、その間にパソコンが不調となり買い換えたりなどで、すっかり観能記も滞りがち。まして索引の方は手つかずのままになっていました。

久しぶり…たぶん一年ぶりで索引を更新しました。
昨年2月に横浜能楽堂で観た味方玄さんの「重衡」から、3月金剛能楽堂での「満仲」「泰山府君」、4月の国立能楽堂企画公演「翁 十二月往来 父尉延命冠者」「春日龍神 龍神揃」。初めて訪れた鎌倉能舞台での「第六天」。友枝真也さんの新しい会「洩花之能」での「井筒」と「烏帽子折」、さらに下掛宝生流能の会の第二回公演「紅葉狩 鬼揃」。横浜能楽堂の講座「浮舟 彩色」と宝生会月並能での「放生川」まで、11番の索引を記載しました。

この間、九皐会なども観ていますが、既に観能記を書いた曲と被るため、観能記は省略しています。「狂言鑑賞記索引」の方は手が回っておりませんで、もう少し後の予定です。
今年に入ってからも、少しずつ能楽見物に出かけていますが、1月に五雲会を観に行ったことは、以前ブログに記載しました。その後は6月から、いくつかの会を観ていますが、この鑑賞分については、おって鑑賞記を書くつもりです。
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです

放生川さらにさらにつづき

ワキの待謡、これは流儀によってけっこう違うようで、観世の本と宝生の本も違っています。下掛はまた異なった形で、この日はその下掛系の謡「げに今とても神の代の げに今とても神の代の 御末はあらたなりけりと 云えば虚空に夜神楽の聞こえて異香薫ずなる げにあらたなる奇特かな げにあらたなる奇特かな」が謡われました。

囃子はゆったりと出端を奏して、後シテの出。白垂に初冠、厚板に萌黄の色大口、金地の袷狩衣を着けて常座まで出て開キ「ありがたや百王守護の日の光…」と謡い出します。「武内と申す老人なり」と謡いますが、後シテ武内の神は武内宿禰、二百年以上を生き五代の天皇に仕えたとされる伝説の忠臣です。

地謡と掛け合いの謡が続き「御前(ミサキ)飛び去る鳩の嶺」でやや右を向き遠くを見やる形。さらに「月の桂の男山」と八足程出てサシ込み開キ「さやけき影は所から」の地謡に袖の露取って常座へ進み、正を向いて答拝して真ノ序ノ舞の舞出しとなります。

長寿を保った武内宿禰らしく、ゆったりと舞い扇を下ろして納め舞上げ。ロンギとなります。掛け合いで謡いつつ角に出、左へ回って大小前。地謡座の前まで行き「かたへ涼しき川水に」と謡いつつ正先へ出て、今度は右に回り正中。大小前へと下がって開キ、拍子を踏むと「日数も積もる雪の夜は」の詞章に、探るように足を踏み出し角へ。「廻雪の袖を翻し」と謡って左の袖を被き、左へ回って常座へ。
さらに正中から大小前に回り、霞扇しつつ足拍子。「言葉の花も時を得て」と、左袖、右袖と巻き上げて角に出、常座へ回って正を向いて小廻り「和歌の道こそめでたけれ」の謡に、袖直して開キ留拍子を踏んで終曲となりました。

世阿弥の作とされる一曲ですが、なんとなく捉えどころない印象で、だからこそ遠い曲なのか、遠い曲だからそういう印象だったのか…
それにつけても、ワキはなぜ鹿島の神職、筑波の何某だったのだろう。これまた気になったところでした。
(104分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです

 | HOME |  次のページ»

カレンダー

« | 2017-09 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad