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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

能楽師を先生と呼ぶ違和感・・・もう一日つづき

さて私自身は、ブログを続けているうちにこの問題に引っかかりまして、個々の能楽師についてはブログの表記上、原則として「○○さん」と書くことにしました。
就職して以降何十年にもなり、既に「お弟子さん」であった時代は遠い昔のことになってしまいました。

能を観るについても「お弟子さん」であるうちは、まず自分の先生、同門の先生方の会を優先的に観に行くことになります。私はたまたま何年か前に、稽古していた観世流ではなく金春流の会を観に行ったのがきっかけで、その後は五流の、かつ様々な系統の能楽師の演技を観に行くようになりました。もはや「お弟子さん」ではないことを認識したのは、ようやくその頃になってからのことです。

そしてブログの表記も直すようにしたのですが、今でも集合的に能楽師を指す時に「先生方」といった表記を使っています。これまで書いてきたように、能楽師は職業的「教師」でもあると考えれば、さほど変な表記ではないと思います。また、同様に職業的教師と考えれば、個人名に「先生」をつけても無茶苦茶な話ではなかろうと思います。自分の師でなくとも、学校の先生は「先生」と呼びますよね。

ただ、私の場合は「お弟子さんではなく全くの一観客」であることを、自分自身意識するためにも、個人名に先生をつけるのをやめているという次第です。「お弟子さん」を離れることによって、ブログを書いていても自分の好きなもの、好きなことに広がっていける良さがあります。ですが同時に、自分の観能歴の最初に稽古をした期間があったことで、長く観能を続けてこられた基礎のようなものを得られたとも思っています。

とりとめもなく思うところを書いてみましたが、多くの観客が能楽師を「先生」と呼ぶ背景が少し整理されたでしょうか。こういう能楽のあり方が良いのか悪いのか、そういう点は私も特にまとまった考えを持っておりません。ただ、今の形態にはそれなりの必然性があると考えています。・・・この項終わり。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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コメント

先生という言葉は別に教師のことだけを指す言葉ではありませんし、別にいいのでは?

弁護士も医者も小説家も先生ですよね?
時代劇に出てくる用心棒も先生ですし。「先生、お願いします!」

先生とは師匠という意味でもありますが、人生の先達ということでインテリ的な職業(もちろん教師も含む)に就く人間の尊称と理解していたのですが。

もちろん現代日本においてインテリなど死語であり、身近な先生と言えば教師と精々医者である、実際問題お弟子さんが自分の師匠筋に対して先生と呼ぶと言うことはあるかと思います。

しかし古い時代の感覚を残しておられる方が、弟子師匠といったことに関わりなく能楽師の尊称を先生としていて、それに習っていると言うこともあるのではないでしょうか?

「先生」とよぶ違和感

中国では「先生」というのは読んで字の如く、「先に生まれた人」という意味で、今風にいうと「・・・さん」という程度の意味しかないと云う事を、かなり前に本で読んだ覚えがあります。
現在では「先生」=「教える人」という意識が強く、これは戦後の教育のせいで、「先生」が学校の教師だという意識が強く植えつけられたせいだと思われます。
実際、相手をたてたいとき、何も考えず、とりあえず「先生」とつけているケースが多くないでしょうか?

個人的には「先生」という呼称は好きではありません。
「先生」と呼ばれる人の9割は信用していません。

本来は人格優れた方を周囲が「先生」と呼び、慕い、尊敬するのであればいいと思うのですが、今は違うようです。
医者や弁護士は国家試験を受けてその資格をとっています。
特に医師の場合、海外では「Mr.」とは別に「Dr.」という尊称があって、これの代用で「先生」かと思うので、仕方ないなと思います。

が、代議士や能楽師の「先生」は何なんだろう?って思うのです。
この手の職業の方々はそう呼ばれないと自尊心を傷つけられたように思う方がいらっしゃるようです。
人格の優れた方を周りが「先生」と呼ぶのは特に違和感はないのですが、若手のそれこそ極端な話、「道成寺」も披いていないような能楽師が周りに自分の事を「先生」と呼ぶように強要するのはちょっと違うと思うのです。

戦前には教師は教員と呼ばれていた時があり、其の頃は「インテリ的な職業」とはみなされていない頃があったと思います。

そういえば、歌舞伎役者の方に「先生」をつけて呼ばないように思います。
歌舞伎役者の方々も日本舞踊など教えている方もいらっしゃるはず。
同じように料金をとって演技をみせているのに、どうして能楽師は「先生」をつけて呼ぶことを強要されるのか?
歴史的に見れば、能楽師の場合、お金を払ってもらう先は自分の後援者であり、場合によっては自分よりもはるかに有識者であったはず。
玄人の弟子が「先生」とつけて呼ぶのは当たり前としても、素人の弟子に「先生」の呼称を強要するのは、少々おかしいと思っています。
本当にすばらしい方は能楽師に限らず、どんな方も自然と「先生」の呼称で呼ばれるはず。
どのような方であれ、「先生」の呼称にこだわる人は自分に自信がない方なのだろうと思ってみています。

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