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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

修羅物あれこれ

神男女狂鬼の二番目、男にあたるのが修羅物です。戦いの中に死んだ武将の幽霊が主人公で、夢幻能の形式をとっています。

悟りを開かない限り、天・人間・修羅・地獄・餓鬼・畜生の六道を輪廻し続けなければならないという六道輪廻の思想が色濃かった時代、戦に明け暮れた武将の魂は死の後に修羅道に堕ちて苦しみ続けていると考えられていたのでしょう。

修羅物の多くは複式能の形式をとり、前半では老人などの姿で現れます。古戦場などに立ち寄ったワキの旅僧に、かつての戦を物語り供養を頼んで姿を消すというのが良くある形ですね。
後半になると、シテは生前の武将の姿で現れ、古の戦いの様を見せ修羅の苦しみを訴えますが、僧の読経の功徳によって成仏するというのが基本的なパターンでしょうか。

こうした基本線のためか、多くの曲の主人公は平家の武将で、忠度や清経、敦盛などの公達がシテとなりますが、平家物語に素材を取り「あわれ」を感じさせる演目となっています。

もちろん形式やシテの性格などには例外もあって、中でも、箙・田村・屋島の三曲はそれぞれ梶原源太景季、坂上田村麻呂、源義経を主人公とし、いずれも戦には勝っていますから勝修羅三番と呼ばれて、武士に人気のあった曲といわれています。
また巴は、木曾義仲の愛妾であり美貌の女武者といわれた巴御前をシテとしていて、修羅物としては唯一女性が主人公の能です。
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