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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

狂ということ

四番目物は雑物と言われるように、他に分類できない様々な能が含まれています。
その中でも「狂」といわれるくらいなので、物狂いの能が典型的でしょうか。

この「物狂い」というのは、能としてみた場合は、百万や隅田川など、子を失った母親が狂女となって我が子を探し求めるといった、ドラマ性の高い趣深いものになっているのですが、では「狂う」とはどういうことなのか、と言われると、どうもうまく説明できません。

能が生み出された時代の日本人の感覚と、現代人の感覚は大きく違っているわけで、どうにもうまく理解できない概念、言葉というのも少なくありませんが、その中でもこの「狂う」というのは筆頭かもしれません。

隅田川のワキが「面白う狂うて見せ候へ」と言ったりするのをみると、自発的に「狂う」ことができると思われていたわけで、現代感覚での「狂人」とはだいぶん意味合いが違うような感じです。
なにがしか神懸かりのような状態のことを言うのかも知れません。

また男物狂いというのもあって、高野物狂では「出家する」と書き置きして行方知れずとなった若君を求めて家臣が物狂いになるという設定で、女物狂いとはいささか異なった設定になっています。歌占では子供と生き別れて物狂いとなった父親ということで、こちらは隅田川などにも通じそうですね。

いずれにしても現代人の感覚としては、今ひとつ理解しがたい物狂いですが、能では重要なテーマとなっています。
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