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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

羽衣(舞込)粟谷幸雄(喜多流職分会自主公演能)

喜多流 喜多六平太記念能楽堂 2006.4.23
 シテ 粟谷幸雄、ワキ 宝生欣哉
      大鼓 高野彰、小鼓 住駒匡彦、
      太鼓 大江照夫、笛 内潟慶三



羽衣というのは本当にポピュラーな曲で、年に何度か観る羽目に・・・いえ観る機会があります。それだけ良くできた能ということなのだろうと思います。
三番目物のまさに能らしい能という感じがしますが、一方で、一場もので太鼓が入るなど、いわゆる本三番目物の要件を満たしていませんね。昔は四、五番目に置いたらしいのですが、それもなるほどと思わせるところがあります。



囃子についてはいずれ少しずつ書いていこうと思っていますが、この太鼓が入るか入らないかで曲調が変わってきます。太鼓のようにリズムをキチンと刻むものは、それだけ人間から遠いものを象徴するらしく、異界からの客人(まれびと)である天人には相応しいのでしょう。



それにつけても「春霞、たなびきにけり久かたの月の桂の花やさく」と始まるクセ、なんとも言えない春の風情です。謡だけを聞いていても良いくらい。



粟谷幸雄さん能は初めて拝見しましたが、七十代半ばになられますか、さすがに流れるような優美さという訳にはいきませんが、深みのある羽衣だったように思います。
クセの後半の謡から調子がかなり高くなった感じがしましたが、ゆったりと格の高い感じの序ノ舞から、「左右左」の地の謡も調子が高く、破ノ舞はすっきりとした感じです。



当日は舞込の小書きが付いていまして、キリの途中から橋掛りでの舞になります。
「三五夜中の空に又」と抱え扇で面を上げ、かなり上空にかかった月を見た風情。「さるほどに」で正中で回り、ここから橋掛りに進みました。
「愛鷹山や富士の高嶺」で、一の松辺りから遠くワキを見込んで名残を惜しむ感じ。さらに左の袖をかえして、そのまま後ずさる形で幕に入っていくという型でした。留めの拍子はワキが踏みましたが、こんな形もあるんですねぇ。

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