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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

CDの鐘入り・・・さらにつづき

さてこのCD、生の演能でしか感じられないような「何か」が、かなり伝わってくる感じなんです。どの曲もそれぞれに良いのですが、中でも道成寺は聴きどころ。



物着のアシライから始まるのですが、これが既に妖しい雰囲気。
北村治さんは大倉流なので、大鼓だけではなく小鼓もアシライの手を打っています。笛のアシライがまた音も良く出ているし、なんとも言えない絶妙の間で気分を盛り上げる感じです。小柄な一噌幸政さんが、なんだかちょっとつまらなそうな感じに座っていた姿が思い出されます。



乱拍子の北村さんの小鼓も、気迫がCDからも伝わってきます。
この乱拍子は大鼓や太鼓は入らず、小鼓だけで拍子を刻み、ところどころ笛があしらう訳ですが、何度聞いても奥が深い。いったい誰がこんなものを思いついたのか、不思議さを感じます。
さらに急ノ舞から鐘入りまでが録音されていますが、おそらく袴で演じているのでしょうし、鐘の落ちる音はありませんが、鐘入りの辺りは息をのむ感じです。



ところで、私は少しだけ一噌流の笛をかじっていたこともあって、囃子を聞いているとどうしても笛に注意が行ってしまいます。
このCDでは、一噌幸政さん、寺井政数さん、藤田大五郎さんの三人が笛を吹いていますが、三人三様に味わいのある笛です。



寺井さんは森田流で大柄な存在感のある笛方でした。一噌流と森田流ではかなり旋律が違いますし、人によっても差し指が違うので同じ流儀でも聞いた印象が随分違います。
寺井さんの吹く序ノ舞や中ノ舞は妖しい感じもして大変魅力がありました。このCDでは鈴ノ段吹いておられます。
シテは山本東次郎さん。鈴を振っている音と足拍子が入っているだけですが、私が初めて観た三番三は東次郎さんでして、これまた大変懐かしい。



懐かしい話ばかり書いていても仕方ありませんが、ともかく生が第一とは思っているのですが、こういうCDもあるというご紹介でした。

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