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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

唱歌と指附・・・笛の話つづき

笛を覚えるときは、まず唱歌(ショウガ)を習います。


例えば一噌流の中ノ舞だと「ヲヒャーラー、ヲヒャヒューイヒヒョーイウリー」といった感じですね。まずはこれを唱えて覚えることになります。
もちろん笛を習う場面だけではなく、舞の部分の大小の手も、あるいは舞の型も、この唱歌を唱えながら覚えていくことになりますね。
先日、呂中干の舞について書きましたが、呂中干も笛の唱歌を覚えていれば良くわかります。


けれどもこの唱歌というのは、要するに笛の音らしく聞こえるように言葉が附いているだけで、楽譜ではありませんから、ヲが何の音で、ヒャは何の音といった形に整理することはできません。当然ながら唱歌を覚えても、即、指使いが分かるわけではないんですね。


この指使いの方は指附として別に稽古します。もっとも能管はリードがありませんから、ただ吹いてもすぐ音が出るという訳にはいきません。早い人でも数日。遅い人だと何ヶ月も音が出ず、吹き込む息のフーとかスーとかいう音だけといったこともあります。
その間も指附に従って指はキチンと稽古しますから、初めて音が出たときには、その曲は大方吹けるようになっていた、なんてことも起こります。


音が出ないのに、夢中になって息を吹き込んでいると、だんだん酸欠状態になり、指がしびれてきます。最初の頃はコントロールがうまく効かなくて、舞の後半にきたら指がしびれて、ちゃんと笛の孔が押さえられなくなってしまった、などということも起こりますね。


そういえば余談ですが、孔と穴。現在は穴の字ですべて済ませてしまいますが、けっこうこの使い分けにうるさい人もいて、底がなくて小さく向こうへ抜けている、例えば針のアナや笛の指アナは孔の字を書くべきという方もいます。
大きい小さいではなくて、底があるかどうかが決め手だという説もあって、人孔などという文字を見かけたことがあります。
これマンホールのことです・・・つづく

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