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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蔀の中に消えゆく姿・・・半蔀のつづき

中入りの後、後見が半蔀屋の作り物を持ち出してきます。
夕顔の蔓がからんでいて、夕顔の住まいという設定ですね。引廻しがかけられて中にシテが入っての登場となります。

半蔀屋ということなので正面の戸は半分から上だけ。蔀戸を開ける時は、これを竹で下から突き上げて固定する形にします。

ワキは五条辺りに出たとの謡。
すると引廻しが取られてシテが姿を現します。上半身は作り物に隠された形になりますが、夕顔の蔓がからんだ竹の格子越しに姿が見えるのはなかなか風情があります。
シテは作り物の中で、一セイ、下歌、上歌と謡い、「さらばと思い夕顔の、草の半蔀押し上げて」で、蔀戸が押し上げられて、作り物から出てきます。

ここで、後見が作り物の後から、シテの動きに合わせて竹で蔀戸を突き上げます。シテが蔀戸を押し上げて出てくるように見える訳です。
後見は本田光洋師、さすがにシテの動きにピタリと合わせ、さながらシテの芳樹さんが上げた手で戸を押し上げられたように見えました。

シテは光源氏との思い出を、クセで語ります。舞グセで、ここも見どころですね。
さらに自らの歌に対する光源氏の返歌を謡って序ノ舞に入ります。
留めでは、夜の明けぬうちにと再び半蔀の中に入って姿を消す形。
前半を思い切って削り、後半も半蔀から現れ、半蔀に姿を消すという、なかなかうまい構成の曲です。人気曲なのも納得できますね。
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