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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

廃絶した流儀

宮城県にお住いの三神さんという方から、コメントをいただきました。
ワキ方春藤流の保存伝承をされているそうです。


コメントの方にも書きましたが、春藤流は終戦の時に廃絶となりましたが、それまでは鏑木岑男先生のお家が宗家預かりとなっていたそうです。
下掛り宝生の安田登さんが、春藤流の資料も探しておられるようですが、三神さんのところでも、謡は伝えておられるものの、資料の類はほとんど無いに等しいご様子ですね。


進藤流の方は謡本や型付けなどの資料も残っていて、法政大学の研究所にあると、どこかで聞いたことがあるのですが、詳細は不明です。


公的には廃絶した流儀ですが、三神さんのような形ででも、保存伝承がされているのは、有り難いことですね。
今後とも、活動が続くこと、お祈りしています。

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柑子 野村萬(萬狂言 水戸公演)

和泉流 水戸芸術館 2006.09.23
 シテ 野村萬、アド 小笠原匡


水戸でも毎年、萬狂言の公演が行われるようになって何年になるでしょうか。
春の野村万作抄、秋には萬狂言と、水戸の芸術館では二つの狂言公演が定期的に催されています。
最近は、大藏千太郎さん、基誠さんの公演などもあり、水戸近辺でも狂言の会が観られるようになってきました。


さてこの柑子という狂言、小品と言って良い短めの狂言で、登場人物も主人と太郎冠者との二人きりですが、なかなか味わい深いものです。会のはじめに野村扇丞さんの解説があり「上品な狂言」と評していましたが、なるほどそんな感じがします。


話は実に簡単で、前の晩の宴席で土産にもらった柑子、ま「みかん」ですね。この柑子、三ツ成りで珍しいともらってきたのですが、主人から預けられて持ち帰ってきたはずの太郎冠者が、三つとも食べてしまっていて、その言い訳をするという、言ってみればそれだけの話です。
とは言え、その三つのみの一つずつに、どうして食べてしまったのかという言い訳をするのが面白いわけでして、それぞれにウィットのきいた話になっています。


萬さんの太郎冠者、練れた芸と言ったらよいのか、面白くて品のある太郎冠者でした。
こういう狂言らしい狂言は、観ていてほっとします。

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