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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

親子の情愛・・・生田敦盛さらにつづき

現れた若武者の姿にワキは一体どういうことかと驚きますが、シテは自分は敦盛の霊であると明かします。
この名宣リに、子方は「我が父か」と駆け寄ります。


シテは山内崇生さん。なかなかに美しい若武者姿です。
我が子が僧形となっていることを哀れんで、平家一門の都落ちや一の谷の戦の有様を語りますが、このクセの部分もなかなかの見どころ。
さらに親子の対面を喜んで中ノ舞を舞います。


修羅物の多くは二場構成で、まずは怪しい老人が現れてワキの僧にさる武将の生前を語り、成仏を祈ってほしいと告げて姿を消します。
中入りの後に、その武将の幽霊が現れて古の戦いの様を見せ、さらに修羅道での苦患を現し、僧の読経によって成仏していくという形ですね。
したがって舞事も、戦いでの高揚感を示してカケリを舞うといった形が多いと思いますが、この曲では親子の情愛をテーマの一つに持ってきているためか中ノ舞。
修羅物としては珍しい展開ですね。


とは言え武者姿の中ノ舞もまた風情のあるもので、山内さんはまさに適役かと思いました。


しかしこの親子の情愛も長くは許されず、地獄からの使者が到来し修羅道の苦しみを見せることになります。
懇ろに弔いて賜び給え、と言い置いて姿を消すという次第。
やはり修羅物・・・ですね。

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