FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鳥追のつづき

まず子方とシテが登場して地謡前に着座します。いわゆる出し置きです。
そして左近尉(サコノジョウ)が登場してきますが、昨日書いたとおり下掛り宝生なのでワキとして工藤和哉さんが素袍姿での出となりました。


左近尉は橋掛りで、主君である日暮殿が訴訟のため京に上ったままであり、その北の方と一子花若がいるが、この花若を雇って田に来る鳥を追わせようと思う、と述べます。
そして舞台に入りこの旨をシテに申し出るのですが、当然のことながら「主人の留守に、その一子に対して田の鳥を追えとは・・・」とシテは怒りを示します。


これに対して左近尉は、留守というのは五十日、百日、半年、一年ほどのことを言うもの。十年も主人のいない間に生活の面倒を見てきた自分は不義理な者だろうか、と反問します。
確かにこの話は左近尉に理があるように思えますね。
「砧」では、九州芦屋の某は三年に渡り訴訟で留守をしていますが、某を待つ妻は「今年も帰れない」という使いの話に病に伏せって亡くなってしまいます。それが十年ともなれば、随分な話かもしれません。
この当時は、こんなにも訴訟に長い時間がかかったのか、その間の領地経営はどうしていたのか、歴史的な興味もありますが、まずは話を先に進めます。


シテは、鳥追いをしないなら出て行ってくれという左近尉の言葉に、最後は花若ともども二人で鳥追いをすることにします。そしてシテ・子方の中入りと進みます。


入れ替わって次第の囃子で日暮殿が登場します。ワキツレとして高井松男さん、アイの従者を従えています。
ようやく訴訟がかなって帰国してきた訳ですが、なにやら鼓の音などがします。
アイに見に行かせると鳥追舟の由。見物していこうとワキ座に着します。
さてそのつづきは明日に・・

スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2006-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。