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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

天地人之会を観に行く

金剛流の天地人之会を国立能楽堂に観に行きました。
ちょうど国立競技場で、Jリーグナビスコカップの最終戦、千葉・鹿島の決勝戦があって千駄ヶ谷駅前は大混雑でした。


天地人之会は、金剛流能楽師の工藤寛さんの会で、東京金剛会での工藤さんの演能を観て、ぜひと思ってチケットをとっておいたものです。
工藤さんの望月の披キということで、能が二番、狂言一番の番組。
金剛宗家永謹師が、杜若に日蔭之糸と増減拍子の小書きをつけての上演。
それに工藤さんの望月。ワキは関西から村山弘さんを迎え、アイには萬斎さんという配役。
そして狂言は万作さん、石田幸雄さんの樋の酒。
と、まあ望月の披キを祝っての番組という感じです。


せっかくの会なのに空席がちらほら。ちょっともったいない感じですね。
どうしても国立能楽堂のスケールで、金剛や金春の会だと空席が出てしまう感じです。


しかし能も狂言も、それぞれに面白く拝見することができました。
望月の獅子、最後のところで装束が乱れてしまったのが大変残念でしたが、ハプニングに動ぜず最後までキチンと舞われたのはさすがにプロ。子方の熱演もあり、全体として良い能だったと思います。


附け祝言は、お祝いでもあり、樋の酒にちなんでということもあるのか、猩々のキリ。
私は飲めないクチですが「秋はやっぱり酒盛りだなあ・・・」と思った次第。

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能役者、高橋亘さん

宝生流の高橋亘さんからコメントをいただきました。
いやあ、こうして公開しているのでプロの方が読むことも十分あり得るのですが、何分素人の戯言的な部分もあり、プロの方からみれば
「なに書いてんだか・・・」
と思われることも少なくないかなあ、と想像しています。
そんな中、コメントまでいただいてしまうと恐縮(しかも「デカい」なんて書いちまったし)でありますが、何分素人の道楽ですので、ご容赦のほど。


さてそのコメントの中で、高橋さんのお祖父さまにあたる、人間国宝、故高橋進さんが「能楽師なんて嫌な呼び名だね。能役者だよ。お客様に気に入られる役者にならなきゃ。」とおっしゃっておられたという話。さすがだなあ・・・と思うことしきりです。


高橋進さん(一端は「進師」と書いたのですが、上記の趣旨から「さん」に直しました)は、晩年の舞台を拝見したことがありますが、まさに宝生らしい素晴らしい芸の持ち主だったと記憶しております。
宗家も故英雄師の頃で、近藤乾三さんともども宝生の重鎮としてご活躍でした。


調子に乗って言わせて頂くと、能楽の場合、観客はかつては何らかの形で謡や仕舞の稽古を受けている素人がほとんどで、まさに「先生の芸を拝見する」的な形が多かったのではないかと思うのですが、昨今、そういう関係を離れた純粋な「観客」が増えてきているように思います。
私も、そんな訳であえて稽古するという関係を作らずに、現在のところは一観客に徹しています。
流儀も、シテの有名、無名、年齢にもこだわらず、気が向いた会を気が向いたように観ていますが、こんな見方をするようになってから、なんだか能楽が本当に面白くなってきたような気がしています。


さて高橋亘さん、来年は竹生島に来殿(他流では雷電)、忠信を演じられるとか。
これはなかなか楽しみであります。
一層のご活躍をお祈りしています。

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