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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

昆布売のつづき

アドの大名は、下人をすべて用事に出してしまったため、出かけるのに太刀持ちがおらず、自分で太刀を持つ羽目になったもの。
たまたま道で出会った、シテの昆布売に太刀を持たせようとするわけです。


持たされる方は良い迷惑ですが、昆布を全部買ってやるという大名の申し出で、太刀を持つことになります。


しかし太刀を持ったを幸いに、嬲られたと怒った昆布売に大名が散々に弄ばれることになるわけです。


昆布売は大名に「昆布を売ってみよ」と言うわけですが、この際に節を付けて売れと注文をつけます。
和泉流では謡節や浄瑠璃節、踊り節と節を変えて売ることになりますが、大藏流では平家節、小歌節、そして最後は同じく踊り節で売ります。


最後のにぎやかに大騒ぎするという形は、やはり踊り節が適当だということですね。


浄瑠璃節は一番遡っても1500年代の初頭。万作さんの昆布売では三味線の真似を入れていましたが、三味線が浄瑠璃に取り入れられてくるのは1600年に近い頃になってからのようです。
一方の小歌は1500年代初頭の閑吟集が白眉といわれるように、もっと古い時代の芸能ですから、そこからだけ考えると大藏流の方が古い形で、その後、浄瑠璃の流行などを取り入れたということなのかも知れません。


なにはともあれ、最後は踊り節で大騒ぎし、太刀ばかりか刀まで取って昆布売が逃げていくという、なかなか面白い一曲です。
(30分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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