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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

張良 渡邊荀之助(宝生会秋の別會能)

宝生流 宝生能楽堂 2006.11.26
 シテ 渡邊荀之助、ツレ 小倉伸二郎
 ワキ 則久英志、アイ 吉住講
  大鼓 柿原弘和、小鼓 幸正昭
  太鼓 小寺佐七、笛 一噌幸弘


張良はワキの活躍する能で、ワキ方の重い習い物となっています。
あまり上演回数の多い曲ではありませんが、たまたま機会があって、このところ年に一度くらいの割で観ています。
このブログでは初めての登場ですね。


張良というのは漢の高祖、劉邦の臣下で鴻門の会での活躍で有名。蕭何、韓信とともに劉邦の三傑とされる人物ですが、劉邦に使える以前、始皇帝暗殺を試みて失敗し下邳(カヒ:ヒは丕におおざと。機種依存文字なので表示されない場合はあしからず)に隠れ住んでいた時代の逸話がこの能の主題になっています。
出典は史記などでしょうけれども、この話、中世ではどうやら人気があったらしく、幸若舞や御伽草子などにもありますね。私も能楽として知る以前から、どこかでこの話を読んだ記憶があります。


さてまずは名乗り笛でワキ張良が登場し、ある夜不思議な夢を見たと語ります。
ワキの則久さんは、大曲なだけにいささか緊張しておられるように感じましたが、真面目な芸風で好感の持てる方です。たしか国立劇場の伝統芸能伝承者養成研修を受けてプロになられたと聞いたことがあります。
どちらかというと、まだワキツレで拝見することの方が多いのですが、期待の若手ワキ方と思います。


さて、ワキの語る夢というのは・・・下邳の土橋(ツチハシ)で馬に乗った老人と出会ったところ、老人は左の沓を落とし、張良に沓を取って履かせよと命じます。張良はむっとしたものの、老人がただならぬ気配でもあり、また老いたる人を尊ぶのも大事なことと、沓を取って履かせました。
老人は張良を「誠の志ある者」と言い、五日後に兵法の大事を伝えようと約束し、夢が覚めたという話です。


さてこの後は、明日につづきます

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