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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

乱のつづき

まずは名宣リ笛でワキが登場してきます。


ワキは唐土(モロコシ)かね金山の麓、楊子の里に住む高風と名乗ります。梅村さんのワキですが、朗々と声を張って祝言に花を添えるような雰囲気での名宣リでした。
この高風、親孝行のおかげか、霊夢に従って楊子の市で酒を売っているうちに、次第に富貴の身となりました。
ところが、市毎にやってきては酒を飲んで行く童子を不審に思い、名を尋ねたところ、海中に住む猩々であるとの返事。さて今日はその猩々を潯陽の江に出でて待っているという次第を述べます。


実は観世流だけには大瓶猩々という曲がありまして、こちらは二場物。
ワキの高風は市毎にやってくる童子を不審に思い、名を尋ねてみようと思うと述べて童子を待ちます。すると童子がやってきて、ワキとの問答の末、自らは猩々であると述べて中入りする形になっています。


猩々ももともとはこんな形だったのでしょうけれども、半能として演じられているうちに、前シテの童子の部分はワキの語りの中に吸収されてしまったということでしょうね。


語り終えたワキがワキ座に着座すると下り端の囃子でシテの猩々が登場してきます。
下り端は天女や妖精の登場などに奏される出の囃子で、伸びやかで乗りの良い囃子。猩々が怪しい妖怪ではなく、目出度い妖精であることを象徴するような感じです。


これを受けた地謡「老いせぬや、老いせぬや。薬の名をも菊の水」も独吟などで良く謡われますが、渡リ拍子のなんとも長閑な謡です。


現れ出でた猩々は、赤頭に赤地の唐織、緋の大口と赤尽くしの装束。猩々の面自体も赤く彩色されています。白いのは足袋だけという、なんとも目出度い登場です。
さてこのつづきはまた明日に

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