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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鴈礫 大藏吉次郎(観世会定期能)

大藏流 観世能楽堂 2007.02.04
 シテ 大藏吉次郎
  アド 大藏千太郎 宮本昇


どういう訳か、大藏流では「鴈」の字を使うのに対して、和泉流では「雁」の字を使うようですが、いずれにしても「ガンツブテ」と、読みは同じです。
進行もほとんど同じですが、若干違うところもありますね。


まずは後見が切戸口から登場して、ワキ座に洞烏帽子を置きます。これが「鴈」という見立て。後見が後見座に納まると、まずは弓矢を持ったシテの大名が登場してきます。
大名の登場の場合、よく「隠れもなき大名」と名乗りますが、この曲では「これハいずれもご存知の者」としか名乗りません。とは言え、洞烏帽子に素袍上下、小刀の大名姿での登場です。


この曲では、この後登場してくるアドの男との争いの中で、この威張った姿、振る舞いにも関わらず、アドの男に負けてしまう対立の面白さがテーマということでしょうから、ここは大名として一般人の男との対比を際だたせる設定と解した方が良い感じがします。


この大名、弓の稽古に水鳥を狙いに行くところと述べて、鴈を見つけて弓矢で狙いを定めます。この鴈というのは先ほどの洞烏帽子ですが、和泉流では羽箒を使うようです。
吉次郎さんのシテ、実に剽軽な味があって、矢を逆につがえてしまったり、細かいところで笑いを誘います。


さてそこに登場してくるのがアドの男。
急ぎの使いに行くと言い忙しげに登場しますが、一ノ松あたりで鴈を見つけると、石を拾って礫を打ち、見事にこの鴈を仕留めてしまいます。


早速にこれを持って行こうとすることから、大名との争いになります。
このつづきはまた明日に

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