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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鴈礫のつづき

大名はアドの男を引き留めて、その鴈は自分が狙い殺したものだと主張します。
が、男にしてみれば、当然ながら自分が石礫で仕留めたもの。そのあたりを主張すると、大名は弓に矢をつがえて男を狙う始末。


男は驚いて逃げ出し「出合へ出合へ」と人を呼びます。


呼ばれて登場してきたのが仲裁人。
仲裁人は双方から話を聞き、それではと、鴈を元のところへ置き大名に射させることにしようと提案します。


男が仲裁人の言に従って鴈を置くと、大名は鴈の直ぐそばまで近づいてしまいます。
それを男が押しとどめ、大名は元の場所から矢を射かけますが外れてしまいます。
演技としては、矢をつがえたもののぽとりと落ちてしまう形ですね。


男と仲裁人は大笑いで、早速に男が鴈を持って退場しようとすると、大名は「片羽がひなりとも置いてゆけ」と追い込む形になっています。
偉そうにしている大名が形無しになるという喜劇ですね。


ところで石礫というのは後の世までも庶民の武器だったようで、織田信長が三千丁の鉄砲を用意して武田勝頼の騎馬隊に圧勝したという長篠の戦いの際に、織田の鉄砲隊が鉄砲を撃ちかけてくるのに対して、武田軍の足軽は腕の良い者に石礫を投げさせたという話があります。


足軽の武器としては石礫は戦国末期でも使われていたようですが、さすがに鉄砲の前では有効では無かったようですね。
(15分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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