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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

ふと気付いてみれば15000アクセス

気付いてみれば15,000アクセスを超えておりました。
まだ開設して一年にはなっていませんが、おかげさまでアクセス数がのびています。


ところで、このブログのスタンスとして、あまり能楽を御覧になったことの無い方に、能楽の面白さをお伝えできれば・・・ということで、鑑賞記などを中心に書いてきているのですが、このところ、いささか書き方が通向けになってしまっているかなあ、と反省しています。


とは言え、曲の流れやシテ・ワキなどの動きを記録しておこうと思うと、どうしても専門用語が入ってきてしまいます。
「常座から進んで正中で下居」
と書いてしまえば簡単なことなのですが、これを能楽用語を使わずに書こうとすると大変です。


基礎的な用語の解説は、このブログを書き始めた頃にある程度は書いておいたのですが、これと現在のブログをどう結び付けるか、さらにもう少し用語解説のようなものも増やしていこうか、などと密かに考えているところです。


直ぐになにかが出来るような状況でもないのですが、少々気長に考えていこうか、と思っています。


いずれにしても、引き続きよろしくお願いいたします。

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熊野さらにつづき

道行は謡だけでつなぎますが、地謡もここは思いを込めた謡振り。


一同は車に乗ったという形で、シテのみが車に入りますが、車中、少し周囲を見回したりするものの、あまり動きはありません。
しかしこのあまり動きのない車中の型が、大変に深い雰囲気を醸し出していました。
多くの方がご承知の通り、六郎さんは大変大きなお体で、正直のところたおやかな女性という感じからはほど遠い体型でらっしゃるのですが、それがだんだんにたおやかな女性の悲しみの姿に見えてくるんですね。
このあたりは、まさに名人の技なんでしょう。


車を降りたもののシテは正中で下居して合掌し「仏の御前に母の祈誓を申さん」と祈る形。しかしワキに呼ばれて花見の宴になりクリ、サシ、クセと進みます。
クリでは病母に思いを馳せる風。大小前から正面へ二足ほど出てシオリます。
またサシの「花前に蝶舞ふ」の一節は聞かせどころ。


本田さんの時はクセは前半座ったままでしたが、観世では舞グセです。
この頃はもう体型の違和感などどこかへ行ってしまっていまして、いつの間にか熊野の世界に引き込まれてしまった感じです。


中ノ舞はイロヱガカリ。地の「深き情を人や知る」でシオって立ち上がり橋掛りへと進み、二ノ松で立ち止まって戻りながら舞へと入っていきます。
下掛りでは破ガカリなので常座からの舞い出し。このあたりは印象が変わってきますね。
さらに村雨留めの小書がついているため、中ノ舞を途中で打ち切って「なうなう俄に村雨のして」とシテの謡になります。熊野の村雨留というのは何度見ても気持ちが盛り上がる感じがします。舞をもっと見ていたいという気持ちもするのですが、途中で打ち切ってしまうことで、より思いが凝縮されるような感じです。
舞の手の一つずつに微妙な思いを感じました。
(85分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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