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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

須磨源氏さらにつづき

中入りでは狂言の間語り。
アイの語りで光源氏の須磨での行跡がもう一度整理され、さて先ほどの老人は、その光源氏その人が仮に人間に現じて興範と言葉を交わしたのだ、と明らかにされます。


さてはさらなる奇特を拝もうと、興範の一行はこの地にて月の出を待ちます。
このワキの待謡を受けて、出端の囃子で後シテ光源氏が登場します。


指貫に「鈍青の狩衣」の詞章通りの単狩衣、初冠に、面は今若かなあ。中将よりも若い印象ですが、どうも不思議なお顔でなんとなく百済観音を思い出してしまったところ。
いずれにしても典型的な貴人の姿。いよいよ融と似た雰囲気で、早舞へと流れるように進みます。


正直のところ「やっぱりなあ須磨源氏だし、こんなものだなあ」と思って見ていたというのが本音です。悪くはないのですが、取り立てて面白くもない能という感じです。
それが早舞になり、五段の舞を見ているうちに祥人さんの舞にすっかり引き込まれてしまいました。
上手いなあ、早舞ってこんなに面白かったんだと、あらためて思い直した次第。十三段だったらどんなに良かったかと・・・なんとか機会を見て、また関根祥人さんの能を観てみたいと思いました。


さて早舞を舞い上げた後は地謡との掛け合いの中に、謡い舞いし、夜明けとともに姿を消すという趣向。ここの謡もさして名文というものでもないので、演じる方はとらえどころが難しいか、と思います。
早舞から終曲まで、光源氏の神々しさを感じて舞を楽しめればそれで良しと、いうところなのかも知れませんね。
(80分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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