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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

胸突のつづき

シテは「留守」と答え、アドに「誰か」と問われると「隣の者」と答えてその場をやり過ごそうとします。
アドは、借り手の作り声と気付き裏へ回ってみようとしますが、一方のシテも今の内に逃げてしまおうと裏へ回り、鉢合わせしてしまいます。


シテは「これは嬉し悲しうお目にかかりました」と妙な挨拶。アドはともかくも借りた金を返せと迫りますが、今少し、近々にはきっと、などと言ってシテは何とか先延ばししようとします。
こういうやり取りなどの言い回しや表情など、私、万蔵さんの芸が大変に気に入っています。なんとも言えないおかしさがあります。


なかなかハッキリとしたことを言わないシテに腹を立てたアドが、家に連れて行くとシテの胸倉を取ります。連れて行く、行くまいか、と引き合いの末に、アドがシテを突き放してシテは倒れ込んでしまいます。


するとシテは大きな声で痛い痛いと騒ぎだし、あばら骨を三枚まで突き折られたと言いつのります。
慌てたのはアドの方で、外聞も悪いのでなんとかシテを静かにさせようと「利分の料簡しよう」と言いますが、急に開き直ったシテは「なんじゃ、利分の許そう?」とさらに痛い、痛いと大騒ぎ。


困ったアドが「ならば元利ともに許そう」と言うと、急に調子が良くなった様子で「どうやら気がハッキリとしてきました」と、元気つきます。このあたりの現金さがまた見せ所でしょうか。


シテは調子に乗って、借状をアドから貰い受け判のところを破ってしまって「さらりさらりと済みました」と、実は借金を棒引きにして欲しくて痛がったことを明かし、アドが追い込みます。
なかなか面白いと思うのですが、万蔵さんの芸に寄るところが大きいかなあ・・・
(15分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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