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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

誓願寺さらにつづき

アイの「所の者」が登場し、誓願寺の縁起や本尊の謂われ、さらに和泉式部がこの地で往生を得たことを述べ、ワキ一遍上人とやり取りの末に、上人自筆の名号の額をかける旨を触れて退場します。


ワキは立ち上がり、六字の名号を書き付けると述べ、ワキツレ共々に待謡で、その額を掛けると異香薫じて花降り、音楽が聞こえ出す様を謡います。


後シテは出端の囃子にのって登場すると、常座から正先を見込んで六字名号の額を拝する形で「あらありがたの額の名号やな」と謡います。
和泉式部の霊は歌舞の菩薩となり、極楽から舞い戻った形。


紫地に金の文様の舞衣に緋の大口、天冠を着けた形は、和泉式部の霊というよりも、やはり天女の姿なんでしょうね。


二十五菩薩も来迎して、誓願寺はさながら極楽世界になったと謡い、さらにクリ、サシ、クセと誓願寺の縁起から、極楽往生の道を説きます。
クセも舞クセで優美な舞。宝生なので派手さはありませんが、優美さが漂う心地よい舞だったと思います。
さらに自ら極楽の歌舞の菩薩として舞うということで、太鼓入り序ノ舞となります。


舞い上げた後、さらに諸菩薩は御堂に掲げた上人の手になる六字名号の額を拝すると謡い舞い、合掌して常座で留めとなります。


以前、呂中干の舞の話を書きましたが、宝生や金春など各流の舞を観ていると、初段、二段と段の切れ目の直前は呂から中、干へと一つずつ変わっていくのが良くわかります。観世流はどの段も呂で次の段になりますが、観世だけが特別だというのが、しみじみわかりますね。
(110分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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