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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

采女のつづき

シテの頼みに対してワキは「仏事はたやすいけれども誰に向けて回向すればよいのか」とシテに問います。
このワキの問いに答えて前半二つめのシテの語りになります。


昔、天の帝(あめのみかど)の御代に一人の采女がいたが、はじめは帝の寵愛を受けていたものの、帝の心変わりを恨んで猿沢の池に身を投げた、という語り。
一曲の前半にシテの語りが二つもある曲は珍しく、これがこの曲が長大になっている一つの原因でしょう。


たしかにいずれも趣ある章句で捨てがたい味はありますが、なかなかこれは演じる方も大変なようすで、この日は途中絶句もあり、観ている方も大変です。


そんなこともあってか、観世流では江戸時代の観世大夫元章が美奈保之伝という小書を作り、この前半部分をバッサリと整理しています。大胆な改革を行ったため、評価の是非が分かれることの多い元章ですが、この小書は是の方ですね。


シテ、ワキの掛け合いから地謡へつながり、シテは「我は采女の幽霊」とあかして猿沢の池に姿を消します。


アイは春日の里。采女の故事などを居語りします。
泰太郎さん、いささか痩せたような印象でしたが、どうでしょうか。
アイの語りはワキ僧に供養を勧め、ワキの謡で読経、仏事をなし采女を弔っていることが示されます。
この語りも曲調に合わせて重め。格は高い感じになるのですが、このあたりは意識が飛んでいる方も少なくないですね。


さてその後はもう一日、明日につづきます

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