FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

西行桜のつづき

能力が触れ終わると次第の囃子になり、ワキツレの花見の人たちが登場してきます。
宝生欣哉さんを先頭に、則久さん、御厨さんに大日向さんと都合四人が登場。舞台がにぎやかになりますね。


この花見人たち、登場してくると揃って次第を謡い、花見人の代表的な立頭が名のります。昨日は東山地主の桜を見、今日はまた西山西行庵の桜を見ようと急ぐところという由。早速にと道行を謡い西行の庵にやって来ますが、案内を乞うと、出てきた能力は今年は花見禁制と命ぜられているので見せることは出来ないと断ります。
しかし「はるばる来たのだから」と重ねての頼みに、アイは西行の機嫌をみて問うてみると引き受けます。


花見人の一行は橋掛りに後ろを向いてクツロぐ形。アイも後見座にクツロぐとワキの謡になりますが、なかなかに趣ある謡でした。
この謡、西行が一人景色を眺めながら、仏法と四季の移り変わりの縁をしみじみと感じ入るところで、ここで感じ入ったがゆえに、一度は禁じた花見を許そうという気持ちに結びついていくわけですね。


さてアイの問いかけに、ワキは花見人を迎えることを許し、アイは柴戸を開けると言って「ざらざらざら」と扇で戸を開く様を演じます。


花見人の一行は中に入りワキとの掛け合いの謡になりますが、それぞれの立場の違いが謡い方に表されていて、面白い。
ワキツレといっても花見人の立頭はなかなかに難しいところ。こういう形でワキ方によって舞台が進行していく能は少ないですね。


さて、招じ入れはしたものの、やはり世捨て人の西行としては一人静かに花を友としていたいわけで、この心情を引き取っての地謡のうちにワキツレ一行は切戸口から退場します。金春にはワキツレが退場しない演出もあると聞いたことがあるのですが、今回は普通の形。


さてその地謡の後に、作り物の中からシテの声がして引廻しが下ろされます。
このつづきはまた明日に

スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2007-05 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。