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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

籠太鼓さらにつづき

シテは籠につけられた鼓の故を問い、高揚した感じでカケリになります。
修羅物のカケリとは違って、苦患を表すわけではありませんが、中年の女らしい狂気からくる高揚と弱さが同居したような感じのカケリ。


こののちシテは、今度は鼓を打って心を慰めたいと言い、地謡との掛け合いから、鼓を打つ形へとなります。
そして、この牢は夫の身代わりに入ったもの、なつかしやと自ら再び牢に入って戸を閉めてしまい、籠のうちでシオリます。


これにワキの何某も感じ入り、夫婦ともに許すと言い、シテは戸を開けて正中に下居して合掌。後は常の如く留となります。


クルイの様の表現など、三川さんの丁寧な演技で趣ある能だったと思うのですが、しかし、私としては、どうにもこの能は腑に落ちないんですよねぇ。


夫の居場所を決して明かさないような気丈な女が、どうして牢に入っただけで狂気となってしまうのか。また、狂気になったと聞いて駆けつけた何某が、なぜ簡単に許すと言ってしまうのか。
どうも話として釈然としない感じです。


頂いたパンフレットの藤城さんの解説にも、古来、これは謀の狂との説がある旨が記されていますが、偽りだとしてもなんとなく解せない感じがします。
このために感情移入ができず、なんだか消化不良になる感じ。


中世的な意味での「狂い」がキチンと理解できれば良いのでしょうね。百万の狂気などはある程度理解できるのですが、この籠太鼓や高野物狂なんかは理屈ではわからない世界のように思います。
(50分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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