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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鐘の音さらにつづき

主人のもとに戻った太郎冠者は鎌倉を回って聞いてきた鐘の音の話を始めます。
五大堂では破鐘、寿福寺の小さい音、建長寺へ回ったところが響きといいこれを上回るものはあるまいと力説。


和泉流では寿福寺、円覚寺、極楽寺、建長寺と回る寺も異なりますが、すべて自分で撞いてみる形になっています。一方、大藏流では、昨日書いたように自ら撞いたり、礫をうってみたり、さらに僧が撞くのを聞いたりと、型にバリュエーションがありますね。


それでいて、この報告のところでは仕方を交えず、言葉で説明するだけで、鐘の音の擬声語も使いません。流儀の違いで、かなり違う印象になってきます。


太郎冠者が説明をしているうちに、主人が怒り出して言い合いの末「あちへ失せう」と怒ると、太郎冠者も負けずに「あ~!」と不満げな声を出します。
この「あー!」というのは大藏流、彌太郎さんご一家の狂言ではよく見かける感じがしていますが、ちょっと面白い。


主人はさらに立腹し「打擲してくれる」と太郎冠者を追いますが、冠者に代わって仲裁人が登場し、冠者は一ノ松で控える形。
仲裁人は「私がきっと叱ってやりましょう」と引き取って、冠者のところに行きますが、太郎冠者は「主と下人のことでござれば、私の不調法」と非を認め、鐘の音を承った様子を仕方を交えてお目に掛けようと思うので取りなしてくれと仲裁人にたのみます。


これを受けて仲裁人が主人に説明し、太郎冠者の謡い舞いになります。
長時間の演技で、ここで謡い舞いはけっこうきついだろうなと思いますね。


鐘の音のようにお子様のお差し初めも、くゎっと四方に響き渡ろうと、太郎冠者が言い、主人がこの機転を褒めて「いて休め」と留めになります。
和泉流では叱り留めになりますが、大藏でも叱り留めの形もあるようですね
(30分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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