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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

車僧のつづき

一方のシテは問答を続けながら橋掛りをゆっくりと進み、「さてお僧の住処は」と問うあたりでシテ柱から舞台に入り、ワキと「火宅の出車、廻れど廻らず、押せど押されず、引くも引かれぬ」と掛け合ううちに常座からワキに向かってツメます。
この後の展開を期待させる掛け合い。


前シテは直面の山伏姿。近藤先生の風格ある所作がただ者でない雰囲気を出しています。
中入り前にはキビキビとした動きを見せ、来序で中入りです。


この曲、そもそも謡の詞章がとても面白い。登場してきた前シテとワキの問答は、車、輪の言葉を使い、禅の教義につながるようなものになっています。
ワキの「浮世をば廻らぬものを車僧、乗りも得るべきわがあらばこそ」は、輪廻と車の輪と、さらに我を掛けているのでしょうけれども、なかなか深い詞章です。


さてシテが中入りすると、囃子が狂言来序に変わりアイの溝越天狗が登場してきます。
常座で長い立ちシャベリ。前半の子細を語り、さらに太郎坊から車僧を「魔道に引き入れるため」なんとしても笑わせて心に隙を作らせよと命じられたと語ります。


このシャベリが長いのですが、面をつけややうつむき加減にシャベリ続けるのは、ハードなのではないかと想像しています。野村小三郎さんは名古屋の野村又三郎さんのご子息だそうですが、これまで機会なく拝見したことがありませんでした。


その後、溝越天狗は何とか笑わせようと様々な態を見せ、お尻を振ったり、さらに「こそこそこそ」と車僧をくすぐろうとしますが、ワキは微動もせず最後に一つ扇で打ちます。
これに恐れをなしてアイが退場し、後シテの出となります。
このつづきはまた明日に

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