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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

氷室のつづき

ワキはシテに対して氷室守かと尋ねます。臣下は年々に献上される氷は見ているものの、春夏まで氷がとけない謂われを知りたいと述べるわけです。


これに答えてシテの語りで、氷室の起こりが述べられ、さらにワキの問いかけに答える形で、各所の氷室を数え上げます。


さらにシテとワキの問答は続きます。このあたりの掛け合いはなかなかに面白い。
「日影もささない深谷だから春夏になっても雪が消えないのだなあ」とワキが納得しかかると、シテはそれをとどめ、地謡につないで、紀貫之の有名な歌「袖ひぢて掬びし水の氷れるを春立つ今日の風や解くらん」が引かれ、いかに日も差さぬ深い谷に氷室を作ったからといって、春過ぎて夏に至っても氷がとけずにいるのは、なにがしかの供御の力がなければ無理なことと謡います。


クリの「それ天地人の三才にも」でシテは正中へ進んで下居。サシからクセの前半は下居のままに、君の威徳の故にこそこの氷室もあると謡いがつづきます。
シテはクセの後半「初子の今日の玉箒」で立ち上がり、「雪のしづくをかき集めて」とやや下を見廻しながら左右から雪を掻き集める所作を見せます。


「夏衣なれども」と手に持ったエブリを落とし、正中へ進んで下居してロンギの謡となります。後見が進み出てシテに扇を渡し、肩上げを下ろして、シテ・ツレ同吟で氷調(ヒツギ)の祭があるので待っているようにと謡い、ワキを待たせ来序にて氷室の中に姿を消します。


中入りではアイの神職が二人登場します。
金春憲和さんの時は大藏流の善竹富太郎さんと大二郎さんの兄弟が登場。大変面白いアイでしたが、今回は和泉流でしかも一人。そのあたりはまた明日に

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