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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

梟山伏 三宅右矩(五雲会)

和泉流 宝生能楽堂 2007.9.15
 シテ 三宅右矩、アド 三宅近成 志賀秀瑠


舞台にはまずアドの男が登場してきます。
所の者ということなのですが、弟が一人いて、山から帰ったところ何やらが憑いたものか具合が良くないので、山伏に加持祈祷を頼もうと思うと語り、山伏のもとへ向かいます。
舞台を回って橋掛りに向かい幕に向かって案内を乞います。


これに答えてシテの山伏が登場してきます。
山伏独特の足を高く上げる運びですが、偉そうというよりなんだか可笑しい。一ノ松までやってくると「九識の窓の前、十乗の床のほとりに、三密の月を・・・」という、葵上のワキ横川の小聖が謡うサシ謡を堂々と謡いますが、「案内申さんと言うは」の後は「誰そ」とつけてアドの男の方を見ます。


男が「私でござる」と返事するのに大仰に驚いて、山伏は後にひっくり返る始末。この重々しい謡と、倒れる所作の対比が面白いところですね。
総じて狂言の山伏は、ある程度の法力はあるものの、失敗をしでかしたり、盗みに入って懲らしめられたりと、お笑いのタネにされています。大名狂言の大名達も同様ですが、おそらくは実社会で結構威張っていて権威もあり、大衆としては随わなければならないところが多かったために、逆に笑いのタネにしたということなのでしょうね。
葵上の謡を持ってきたのも、そうしたパロディの一環ですね。


さて男は弟に何やらが憑いた子細を語り、山伏に加持祈祷を頼みます。
山伏は「別行の子細あっていづかたへも出でねども」そういうことなら行ってやろうと、勿体をつけたものの加持祈祷をしてくれることになり、男を先に立たせて家に向かうことになります。
さてこのつづきはまた明日に

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