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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

梟山伏のつづき

男を先に立たせて舞台を廻り、家に着いたと山伏はワキ座に座します。男は弟の太郎を連れてくると言って一度幕に入り、白い着物に白鉢巻という病人姿の太郎を連れて登場してきます。
そのまま正中まで進み、太郎は床几にかかってうなだれるような形で病気の姿。


山伏は「まず脈を診よう」と太郎の首を回します。これも妙な話ですが、男に問われて「物の怪の憑いたものは頭脈(ズミャク)といって頭に脈がある」などと言い、物の怪の正体を探ります。


シテは「それ山伏と言っぱ」と力を入れて語り出しますが、「役の優婆塞の行儀を受け、その身は不動明王の尊容をかたどり・・・」と安宅のような詞章が続くかと思いきや「山伏なり」と拍子抜けするような一句。さらにその後も兜巾などについて語りますが、これも布地をまとめただけのものだなどと、偉いのか偉くないのかわからないような語りが続きます。まさにこのあたりはパロディの真骨頂で、シテが妙な文句を真面目に語る面白さ。なかなかの名調子です。


山伏が祈ると、太郎は手を羽ばたき、両手で目の形を作ってホーホーと声を出します。これは梟が憑いたものと山伏が見破り、烏の印(カラスノイン)を結んで祈れば簡単に治ると祈り始めます。


しかし祈っているうちに、兄の男も手を羽ばたき、目の形を作ってホーホーと声を出し始めてしまいます。兄、弟がフラフラと立ち上がり山伏の両側からホーホーと迫る形。
山伏がうずくまってしまうと、兄弟はホーホーと言いながら退場しますが、さて正先にうずくまった山伏も起きあがると、これまたホーホーと声を出し、梟が憑いてしまった形で退場します。


この日はホーホーという声でしたが、ホホンと印象的な声を出す方が多いような気がします。太郎が弟ではなく、兄という設定の場合もあったやに記憶しています。


ちなみにこの日太郎を演じた志賀秀瑠クン、近成さんが教えている一般の小学生の方だったのではないかと思います。なかなかしっかりと演じていて感心しました。
(16分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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