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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

謡の話・・・ツヨ吟とヨワ吟

久しぶりに能狂言のイロハ的な話を書いてみようと思っています。
今回は併せて、このブログを始めた頃に書いたものを含めて、能楽の知識といったテーマの記事をへのリンクを作りました。少しずつ充実させていこうと思っていますのでよろしくお願いします。


さて本日は謡についてということで、以前に「拍合と拍不合」、「平ノリ、中ノリ、大ノリ」などの話を書きましたが、この続きとして、まずツヨ吟とヨワ吟という話を書いてみようと思います。


能の謡には元々は現在のヨワ吟に相当するものしかなく、元禄頃になってツヨ吟のような謡方が出来てきたといわれています。ヨワ吟は上・中・下の三音を基本として、それぞれが西洋音楽でいう4度の幅になっています。ただし相対的な音階なので「上音ってハ長調でいえば何?」と聞かれても答えようがありません。私は「普通に張って出した声が上」と習いましたが、大体そんな感じですかね。


この上・中・下に加えて、上の上ににクリ音、下の下に呂音があり、また上と中の間に「中のウキ」、上とクリの間に「上のウキ」がある、とまあこんな形になっています。
さらに宝生流ではクリの上に甲グリ(カングリ)という音があるのですが、観世流ではヨワ吟には甲グリがなく「昔はあったが宝生に置いてきた」とかなんという話を聞いたことがあります。
ヨワ吟と書きましたが弱吟の意味ですね。金春流では和吟というようで、喜多流も謡本の表記に「和」とありますので和吟というのかもしれません。


一方のツヨ吟、強吟あるいは剛吟とも書かれますが、こちらは単に音階が違うだけではなく、発声そのものから違います。しかも現在の音階が固まってきたのは江戸末期かららしく、流儀によっての違いも少なくありません。
観世流では一応、ヨワ吟の上音と中音が一緒になって、下音と二つが基本と習いますし、実際、ある程度音階を追いかけることも可能ですが、他流だとそもそも音階という考え方が馴染まないという流儀もあります。


このツヨ吟とヨワ吟を曲によって、部分によって使い分けることで、謡に深みを出しています。それともう一つ、ヨワ吟の拍不合の謡では「サシ調音階」という特別な謡い方がされますが、このあたりは実際に聞いて頂くのが一番ですね。


リンクはページ左上にまとめてありますが、こちらからもどうぞ
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