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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六浦 大川隆雄(東京金剛会)

金剛流 国立能楽堂 2007.11.17
 シテ 大川隆雄、ワキ 大日方寛
  アイ 三宅近成
   大鼓 佃良太郎、小鼓 住駒匡彦
   太鼓 梶谷英樹、笛 寺井宏明


六浦(ムツラ)というのは相模の国、今は横浜市内の地名です。京浜急行の金沢八景の隣に六浦(ムツウラ)という駅がありますが、金沢文庫にほど近い称名寺からこの一帯が昔の六浦ということでしょうか。


この能、五流にある三番目物ですが、そんなに頻繁に見かける能ではないように思います。草木の精が現れて序ノ舞を舞うというジャンルの一曲で、本曲では楓の精が登場するという趣向。


さて一同着座すると旅僧が従僧を従えて登場してきます。
向かい合って次第を謡った後、東国へ下り陸奥の果てまでも修行に行こうと述べて道行の謡。逢坂の関を越えて鎌倉山から六浦の里に着いたと謡って、ワキの言葉になります。


実は今回は手元に半魚文庫さんに載っている六浦のコピーを持って行ったのですが、これは名著全集本『謡曲三百五十番集』と、赤尾照文堂番『謡曲二百五十番集』を底本としたもので、観世流の本文とほとんど同じになっています。(観世の百番集を持って行っても良いのですが、ちょっと書き込みをするのに便利なので半魚文庫さんからダウンロードして印刷しています)


ところが、これと今回のワキ大日向さんの謡が相当に違うんですね。金剛流の現行の謡本は見ていないのですが、古い金剛の謡本を見ても全然違います。道行の後、観世と金剛と多少の違いはありますが「千里の行も一歩より起こるとかや・・・云々」という句が謡本にはあるのですが、ここはいきなり「急ぎ候ほどに」とつなぎました。
またワキは相模の国、六浦の里に着き、ここから安房の清澄寺へ渡ろうとする話のはずですが清澄寺のくだりもありません。


このあたり下掛り宝生流はもともとこうなのか、研修能なので多少カットしたのか、どうなのかと興味のわいたところです。
ともかくもワキ一行は由ありげな寺に気付き、聞けば六浦の称名寺という名刹。立ち寄り一見しようと称名寺へ赴く形になります。
このつづきはまた明日に


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