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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鈍太郎 三宅近成(東京金剛会)

和泉流 国立能楽堂 2007.11.17
 シテ 三宅近成、アド 三宅右近 前田晃一

三連休が明けたとたんにあわただしく、夕べも仕事を終えて帰ってきたのが10時近くだったため、ブログ更新を断念しました。というわけで、本日から再び東京金剛会の鑑賞記の続きです。

この「鈍太郎」いくら狂言だからといって「こんなうまい話があるものか」と思うような曲です。登場するのはシテの鈍太郎(ドンダロウ:ドンタロウと濁らずに読むこともありますが、この日はドンダロウと発音していました)という男。西国に訴訟のために下ったまま三年が経ち、ようやく訴訟も片付いたために都へ戻ってきたという設定です。

まずはシテの鈍太郎が登場し、アドの女二人が続いて登場してきます。女二人は狂言座と笛座に座しますが、後ほど明らかになる通り、狂言座に座した方が下京に住む正妻で、笛座の方が上京に住む女です。
鈍太郎はまずは常座で西国から戻った事を語り、妻子に長く便りもしなかったためにさぞかし恨んでいようかと思うものの「仕合わせをいたいたことを聞いたならば、さぞかし悦ぶであろう」などと言いながら正中へ進みます。

「なつかしや、なつかしや」と頻りに都を懐かしんだ後に、さて自分の住まいは「もそっと下じゃ」と下京の正妻の元に戻ることにして、常座からシテ柱を戸のようにして叩く型を見せ、内に呼び掛けるように狂言座の方向へ声をかけます。

呼び掛けられた正妻ですが、突然の男の声に悪者であろうと思い、鈍太郎は西国に下って三年になり音信もないので、さだめし偽物であろうと言い、さらに呼び掛ける鈍太郎に「みとせの留守を待ちかねて、今は棒使いを男に持った」と言い放ちます。

驚いた鈍太郎が詰問しようとすると、家の中で妻は、棒使いに早く不審な男を棒で打って打ち殺してくれと言いながら立ち上がって一ノ松へとツメます。

この迫力に鈍太郎は逃げだし、こんなこともあろうかと「上京に心よしを拵えておいた」と言い、下京の本妻は顔も見たくないと前々から思っていたが「かな法師」の母だと思って我慢をしていたところで、これはちょうど良い機会だ、などと勝手なことを言いながら上京の女の方へと向かいます。
さてこのつづきはまた明日に
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