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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鈍太郎さらにつづき

さて二人の女が大小前に座すと、シテの鈍太郎が出家姿で鉦を叩き念仏しながら登場してきます。橋掛りを進み一ノ松まで出ると、一度止まって「昨日までは、我等如きの態を見ては、あれは世捨て人か、また世に捨てられた人かと思うたに、今は我が身の上に思い当たった」と述べて、しみじみと泣き、再び橋掛りを進んで舞台へ入ってきます。

女二人は「鈍太郎殿が見えました。いざ止めましょう」と相談し、立ち上がって待つところに鈍太郎がやって来ます。鈍太郎を中に、正妻は常座に、上京の女はワキ座に進み。まずは正妻が鈍太郎の袖を引いて、鈍太郎を止めようとします。

しかし鈍太郎がとりあわないので、正妻は上京の女に止めてくれと声をかけ、今度は上京の女が鈍太郎の左の袖を引いて止めようと声をかけますが、鈍太郎はこちらにもとりあいません。

そこで今度は二人して止めようとし、鈍太郎も二人で心を合わせて止めるなら、と態度を和らげます。鈍太郎はそれならば、月の内、下京に五日、上京に二十五日行こうと言いますが、これには下京の正妻が怒り出します。

上京の女も口添えして、上京、下京それぞれに月の内半々とすることで折り合いが付き、さて鈍太郎は「近所への外聞に」二人の手車乗って帰りたいと言い出して、女二人が手車を作り、シテが「これは誰の手車」女二人が「鈍太郎殿の手車」と囃しながら、舞台を廻り、そのまま橋掛りを囃しながら進んで退場します。

なかなかににぎやかな狂言で、以前観たときも「これは誰の手車、鈍太郎殿の手車」という囃し物がしばらく記憶に残りました。

上京、下京半々というところも、上の十五日とこだわり、大の月と小の月があるので、上の十五日の方が長い月がある、という演出もありますが、今回はこのやり取りは無かったようでした。
(28分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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