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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

淡路のつづき

ワキはシテに「水口に幣帛を立てて田を耕しているが、ここは御神田か」と問います。
シテは斎串として五十の幣帛を立てて神を祭っている由を述べ、さらにこの御田は当社二の宮の御供田であると語ります。

ワキは、当社が二の宮であるならば、この国の一の宮はどこなのかと重ねて問いますが、シテとツレはこれに対して、国の一の宮、二の宮の話ではなく、当社自体が二つの宮居を二の宮と崇め奉っているのであって、これすなわち伊弉諾・伊弉冊の二柱の神を祭るのだと答えます。

これは淡路国一の宮「伊弉諾神社」現在の伊弉諾神宮のことなのでしょう。当社は伊弉諾・伊弉冊の二柱を祭り、その起源は奈良時代以前に遡り、平安末期には淡路一の宮とされていた由緒ある神社。伊弉諾命が群神を生み終えて淡路国に幽宮(かくりのみや:当社)を建てて隠れたのが起源とされています。

さてシテ、ツレはさらに「伊弉諾と書いては種蒔くと読み」「伊弉冊と書いては種を収む」ということだと語り、地謡の「種を蒔き、種を収めて苗代の」でワキがワキ座へ着座するに合わせて、ツレが地謡前へ。シテは正中へと出て、謡に合わせるように左へ廻り大小前で開いてワキへ二足ほど詰め「ありがたの誓やな」と大小前に下居します。

ワキが当社の神秘を物語るように促し、シテが答えてクリとなります。後見が寄ってシテの肩上げを下ろしますが、この肩上げを下ろすというのは脇能の前シテ尉によく見られる形。どうも肩上げを下ろして形を変えることで、ただの老人ではないということをさりげなく暗示する狙いもあるようですね。

シテのサシを経てクセへと展開しますが、居グセでシテは下居のまま謡だけが進行します。木火土金水の五行が陰陽に分かれ、木火土が伊弉諾に、金水が伊弉冊と顕れたと始まり、国生みから今の世に繋がるまでをクセの謡にまとめています。

ロンギとなり、地謡の「結び定めよ小夜の手枕」でシテが立ち上がり「天の戸を渡り失せにけり」と中入りになります。中入りは囃子無く、無音の中を静かにシテ、ツレが退場します。
このつづきはまた明日に

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