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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

隠し狸 三宅右近(花祥会)

和泉流 観世能楽堂 2007.12.15
 シテ 三宅右近、アド 三宅右矩

今年四月に萬斎さんのシテで観た隠狸。同じ和泉流三宅派でもあり、基本は変わりませんが、ともかく面白い狂言でもあり、またまた鑑賞記として書いてみようと思います。

アドの主人、後からシテ太郎冠者が登場して、太郎冠者は後に控え、長上下姿の主人が常座で名のります。使用人の太郎冠者が狸を釣るというので呼び出して様子を聞こうという趣旨。
早速に太郎冠者を呼び出して問いただしますが、太郎冠者は知らぬといい、既に狸汁をふるまうと人に言ってしまった主人は、やむなく太郎冠者に市場へ行って狸を求めてこいと命じます。
太郎冠者は行き渋りますが、「それならば次郎冠者なりとも、やろう迄よ」と主人が言い切ったため、自分が市に行くことにし中入りします。

主人が常座に出、太郎冠者に酒を呑ませて本当のことを聞き出すことにして舞台を廻り、市場へ先回りします。
すると太郎冠者が狸のぬいぐるみを持って登場。萬斎さんのときもそうでしたが、あまりリアルでないところがご愛敬で、このぬいぐるみで笑ってしまいます。

この後、太郎冠者が狸を隠していることを明かそうと、主人が太郎冠者に酒を呑ませたり、舞を舞わせたり、このやり取りの面白さがこの曲のテーマでしょうね。

右近さんの太郎冠者、実に酒好きな雰囲気を出していて、一献を美味しそうに呑みます。台本自体は同じものを用いているのでしょうから、萬斎さんの時と違いはありませんが、同じく面白いのに、やはり萬斎さんと右近さんでは面白さの質に違いがあります。

右近さんの方が、まさに見慣れた古くからの狂言の形を演じている雰囲気なのに対し、萬斎さんの太郎冠者はどこか現代演劇風。微妙な違いですが、それぞれに面白く拝見しました。
(26分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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