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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

貰聟 茂山千作(新春名作狂言の会)

大藏流 文京シビックホール 2008.1.25
 シテ 茂山千作
  アド 茂山千五郎・茂山茂

狂言の場合、シテとかアドとか書いても意味があるのかなあと、時々思うのですね。同じ「シテ」とはいっても、シテ方が専業で独立しワキとは明確に役の違いがある能とはまた違いますし・・・
この曲も番組表では上段に千作さん、下の段に千五郎さんと茂さんが書かれているので、シテが千作さん、千五郎さんと茂さんをアドとしてみたのですが、番組表をよく見ると「舅 茂山千作」という表記で、下の段も「夫 茂山千五郎」「妻 茂山茂」と書かれています。千作さんはなんといっても茂山家最長老の重鎮ですから上の段に書いたのかなあと思わないでもなし、はたして茂山家の扱いとしてどの役をシテにしているのか、いささか疑問が残りました。

というのも、一般に貰聟では聟をシテにする、というか「○○聟」という狂言は普通は聟をシテとしているはずで、舅をシテというのはあまり聞いたことがないからなのですが、そうしたことをぐだぐだ言っても、狂言の面白さが変わるわけでもないので、そろそろ曲の展開の方に。

舞台にはまず妻と舅が登場してきます。上に書いたような事情のため、今回はシテ・アドではなく役名で記載します。
さて妻がワキ座近くに、舅が笛座のあたりに着座して聟の出を待つ形になると、大声で悪態をつきながら聟が登場してきます。

千五郎さん、フラフラと実にそれらしく酔っぱらった雰囲気で、実際もかなりお好きなのかと思わせるところ。どこかでご馳走になったものの、気に入らない「苦々しいことじゃ」などと言いつつ、橋掛りを進みます。
紅白の段熨斗目を壺折に着けていますが、この点は事前の解説で萬斎さんと茂さんが取り上げ「珍しい形」と言っていました。野村家では紅白段を壺折にするという形はこの曲に限らず無いということで、茂さんに「聟だから目出度いという意味で紅白なんですかね」といった質問をされていました。

一方、茂さんの話では、紅白段の壺折はこの曲しかないそうで「酔っぱらい」という象徴で紅白なのではないか、ということでした。
なるほど、こういう解説を聞けるのは楽しいですね。
さてこのつづきはまた明日に
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