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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

文荷 野村万作(檀の会)

和泉流 観世能楽堂 2008.1.27
 シテ 野村万作
  アド 高野和憲 野村万之介

文荷(フミニナイ)も能の会などで良く演じられる狂言なので、度々拝見していまして、万作さんがシテを勤められたものも観ていますが、このブログでは大藏流善竹富太郎さんの文担の鑑賞記を書いたのみですので、そのあたりの違いなどを交えて書いてみようと思います。

さて登場してきたアドの主人、千満(センミツ)殿という少人と遊んだが「また今宵参るように」と手紙が来たので返事をしよう思うと述べて、早速に太郎冠者と次郎冠者を呼んで文を千満殿のところへ持って行くように言い付けます。
善竹富太郎さんの時は「彼の人」と名前を出しませんでしたが、ほかに左近三郎殿といった名前にする場合もありますね。

続狂言記などでは、主人と太郎冠者、次郎冠者のやり取りは単に押しつけあうだけの形で、富太郎さんのときも基本的にそんな流れだったと記憶していますが、和泉流ではこのあたりが詳しく説明されています。文を持っていけと言われた太郎冠者が、このことが内儀様に知れたら大変だと断り、これに対して主人は、別に女にやる文ではなし少人に使わす文だから良かろうと答えます。
では次郎冠者にと言うと「お所を存じませぬ」と言うし、さらに行くの行かぬので押し問答となり、主がとうとう小刀に手をかけて、二人は使いに行くことになるという次第。
随分とこのやり取りが詳しく描かれています。

大藏流の形では、この後で文を担った太郎冠者、次郎冠者のやり取りから、衆道の相手に対する恋の文と知れる流れですが、和泉流の形では最初から文の相手との関係が明らかにされているわけです。

さて主は笛座前に下がり、太郎冠者と次郎冠者の二人が預かった文を持って出かけることになります。例によってどちらが持つかで揉めあった後、竹の棒の中間に結び付けるのですが、この結び付ける形は家によって若干の違いがあるようで、今回は竹に紐をかけこれに文を結び付ける形です。これを二人で担いで行くわけですが、このつづきはまた明日に
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