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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶯 野村万作(粟谷能の会)

和泉流 国立能楽堂 2009.3.2
 シテ 野村万作、アド 石田幸雄

和泉流にしかない曲ですが、古くは蓮如上人がこの狂言を好んだという話も伝わっているようで、室町期の時代背景を感じさせる狂言です。

まずはアドの男が登場してきます。この男、右手に鶯籠を持っていて、籠の中には作り物の鶯が入って揺れています。赤い竹、赤い紐かけで、緑色の鶯が映える感じです。
常座で名ノリ、「この中、世間に小鳥の流行るは夥しいことでござる」と言い、子供の頃からの小鳥好きと語ります。この鶯は雛の時から飼い育てた子飼いの鶯。野辺に連れて行ってさえずらせようと言い、舞台を回って野辺に到着します。
男は籠を正先に置いて、大小前あたりに下がります。

代わって登場したのがシテの男。熨斗目に長袴、羽織を着けて笠をかぶっているのですが、この笠がなんだか妙な形です。さらに右肩にサシ棹を担いでの登場です。七尺ほどの棹で先の方二尺半ほどには銀箔を巻いて鳥もちのように見せています。

この男、常座で大内に隠れもない、梅若殿という少人に仕える者と名ノリます。内裏の稚児に仕えているという訳ですが、この主人の梅若殿は殊の外の鶯好き。方々から鶯が献上されるので、自分も差し上げたいのだが、いかんせん鶯を買うほどの金がありません。
人が言うには野辺に出て自分で取ってはどうか、ということで棹まで貸してくれたので、鶯取りに出掛けてきたわけです。
梅若殿って、千満殿などと同様に少人の名として良くある名前なのかもしれませんが、梅に鶯か・・・などと考えてみたり。

舞台を回って野辺に着き「春の野の景色は青々として美しいことじゃ」などと感心していますが、鶯の声が聞こえてきて、ふと見れば籠に入った鶯。これはよい鶯と早速取って帰ろうとします。すると持ち主が声をかけます。
このつづきはまた明日に
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