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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

寝音曲 野村万作(秀麗会能)

和泉流 国立能楽堂 2009.3.16
 シテ 野村万作、アド 野村万之介

寝音曲はよく見る狂言の一つですし、万作さんのシテでも観ていますが、毎度ながら面白い。寝ると謡えるのに、起きると声が出ないというところは万作さんの得意とされる部分のように思います。

まずはアドの主人、万之介さんが長上下で常座に立ち、夜前、太郎冠者の部屋の前を通ると謡が聞こえたので、呼び出して太郎冠者の謡を聞こうと思う旨を述べ、太郎冠者を呼んで、ワキ座あたりに立ちます。
呼ばれて常座に進み出たシテ太郎冠者の万作さんと向き合う形。
寝音曲 野村万作(秀麗会能)
早速に主人は太郎冠者に謡を謡うように求めますが、太郎冠者は謡っていないと言い張ります。主人は幼少から召し使う太郎冠者の声を聞き間違えるはずはないと言い、太郎冠者の方は「それはモノでござる」と言って、前夜は大酒をたべて酔い寝ながら謡ったものであろうと説明します。

どうでも謡が聞きたい主人は、それならば太郎冠者に酒をのませるから謡えと言い、自ら台所に酒を取りに行ってきます。その間に太郎冠者は、迷惑なことになったと独り言。一度謡えば、折々に謡うように求められるのでなにか良い思案はないかと考え、何やら思いついた様子を語ります。

さて主人が盃、狂言ですからお決まりの蔓桶の蓋ですが、これを持って出て正中で向き合い、酒をのませようということになります。太郎冠者は酒好きの様子で「例の大盃が出ました」などと言うも、なんだか嬉しそうな感じ。
早速、一杯、もう一杯とのみます。調子に乗った太郎冠者、それでは私がお酌しましょうと、主人に酒を勧めますが「身共は下戸じゃ」と主人の返事。それならばさらにも一つと四杯目を求めると、さすがに主人は怒って早く謡えと叱責します。
酒飲みの太郎冠者と、下戸の主人という組み合わせは他にも何曲かありますが、この組み合わせだけでなんとなく笑いのもとになりそうですよね。
このつづきはまた明日に
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