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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

通盛 長沼範夫(九皐会)

観世流 矢来能楽堂 2008.5.11
 シテ 長沼範夫、ツレ 観世喜正
  ワキ 舘田善博、アイ 野村扇丞
   大鼓 佃良勝、小鼓 森澤勇司
   太鼓 大江照夫、笛 寺井義明

この曲、井阿弥が作った曲を世阿弥が改作したのだそうで、申楽談義には丹後物狂とともに井阿弥の作とハッキリ書かれています。井阿弥がどういう人物だったのか分かりませんが、世阿弥とほぼ同時代に活躍した能役者だったようです。

この通盛という曲は修羅物ではあるのですが、修羅道の苦患よりも情愛に焦点をあてていて、この曲を取り込むことで、世阿弥は修羅物の世界を風雅な方向に広げていくきっかけになったとか。

まずは名宣笛でワキの僧が登場してきます。阿波の鳴門に夏安吾をする僧と従僧という設定ですが、着流しに角帽子の姿。平家一門が果てた場所でもあり、毎夜、磯部に出て読経をしている旨を述べて、楫音がするばかりの静かな浦の様子を謡います。

ワキの謡が終わると、後見が舳に篝火をつけた舟の作り物を出してきます。夕暮れの海に漕ぎ出てくる小舟という風情。
すると一声の囃子で、シテの漁翁とツレの女が登場し、先に出たツレが舳、シテは楫棹を持って真ん中に立ちます。

サシ「すは遠山寺の鐘の声、この磯近く聞こえ」とツレが謡い出し、二人の掛け合いの謡から同吟の一セイとつづき、地謡の上歌になります。
老いの身の憂さと浦の景色を淡々と謡います。

・・・老の身と謡うのですが、さてこのつづきはまた明日に

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