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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

子盗人のつづき

「なにかと申すうち早これじゃ」と屋敷についた風ですが「用心厳しい態じゃ」と、簡単には忍び込めそうにない様子を語ります。

しかし、このあいだ裏道を通っていたら、まだ塀の手の合わぬところがあったので、そこから入ろうと舞台を廻り、正中でこの塀の空いているところを見つけた形になります。塀が空いたところを垣根のようにしてあるのですが、こんなこともあろうかと「鋸を用意してきた」と切り始めます。

「ズカ、ズカ、ズカ」で一段を切り、また「ズカ、ズカ、ズカ」と次を切り、三度目に「ズカ、ズカ、ズカ」から「ズッカリ」と切り落として「メリメリ」と引き捲ります。
この音がたいそう大きい様子で、シテは自分の耳を押さえて座り込んでしまいます。

「鳴ったり、鳴ったり、したたかな鳴りよう」だったので「人に聞かすまいと思って我が耳を」塞いだと説明。なかなか面白い展開です。
さらに空いたところをくぐる所作もあり、ようやくくぐったと正先に出、さらに次の塀は飛び越えて「表の座敷じゃ」と地謡座の方へ向きます。

座敷に灯がともっている様子に驚いて常座まで逃げ、驚きに「胸がだくめく」などと言います。しかし再び地謡座近くまで進んで、覗く風で地謡座に入りくるっと向きを変えると、今度は舞台が座敷の中になります。
このあたりの空間の使い方はとても面白いですね。

正中まで進んで部屋の中を見廻す風。さらに座して茶道具を見つけて見入る様子です。
忠三郎さんは関西在住のため、東京では国立の公演などが主ですから、あまり拝見したことがないのですが、丁寧で、そして関西の笑いと言ったらよいのか、おかしさが伝わってくる狂言。好感が持てます。

このつづきはもう一日
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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