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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

碇潜 船出之習 岡久広(国立能楽堂定例公演)

観世流 国立能楽堂 2008.5.16
 シテ 岡久広
  ツレ 関根知孝 北浪貴裕
  ワキ 森常好、アイ 茂山良暢
   大鼓 亀井忠雄、小鼓 林光壽
   太鼓 小寺佐七、笛 寺井久八郎

(昨日は帰りが遅くなったため更新をパスしまして、本日から先月の国立能楽堂定期公演の鑑賞記です。)

碇潜(イカリカヅキ)初見です。この曲、現行曲としているのは観世流と金剛流のみですし、その両流でもあまり頻繁に上演される曲ではないようです。

今回は船出之習という小書がついていまして、観世流の常の形では登場しないツレの二位尼と大納言局が登場する形です。
ただ、これって二人が登場するほうが元々の形だったようで、金剛流の本ではツレが出るこの船出之習の形で記されています。

国立能楽堂の今月のパンフレットには、観世流が現在のツレを出さない形としたのは江戸時代後期と見られる旨が書かれていました。どうしてこういう改変をしたのか、今ひとつ理解できないのですが・・・というのは、実際に観てみると、このツレが出る形というのはなかなかに面白いのですね。
どこかで、二位尼と大納言局が登場し安徳帝入水のくだりを見せるのが憚られたのだろう、といった解説を読んだ記憶があるのですが、明治期に入ってならそれも「なるほど」と思えるところ、改変が江戸時代後期だとなると、なんだか納得しがたい思いも残ります。
さて、次第の囃子でワキの僧が登場してきます。
森さんの堂々とした僧。次第の謡に続く名のりで、いまだ西国を見ていないので西国行脚を志したと語ります。
観世の本では「さても平家の一門は長門の浦にて果て給ひて候・・・」とやや長めの語りになっていますが、金剛の本はこの西国行脚の形です。
なお、能楽堂のパンフレットに入っている当日の詞章では西国行脚を取っていました。これまで何気なくパンフレットを見ていましたが、謡本をそのまま載せているのではなかったんですね。

さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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