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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

正尊 小林与志郎(宝生会別会)

宝生流 宝生能楽堂 2008.5.25
 シテ 小林与志郎、子方 波吉敏信、義経 辰巳満次郎
  ツレ 高橋亘 山内崇生 大友順 小倉健太郎、姉和 東川光夫
  立衆 水上優 渡邊茂人 小倉伸二郎 小林晋也 和久荘太郎
  ワキ 森常好、アイ 高野和憲
   大鼓 國川順、小鼓 住駒幸英
   太鼓 大江照夫、笛 内潟慶三

この前、正尊(ショウゾン)を観たのは三年以上前でしたか。
観世流でしたので起請文の小書付。今回は宝生流でして小書はありませんが、実際の進行は観世流の小書付と同様になります。
実はこの正尊については、シテとワキの扱いについて、いささか込み入った話があるのですが、この話は後ほど触れたいと思いますので、とりあえず舞台の展開に。

まず出し置きの形で、ツレの義経、子方の静御前、ツレ郎等四名が登場してきます。義経はワキ座で床几にかかり、静、郎等は地謡前に着座。郎等四人は白大口に掛直垂、梨打烏帽子に白鉢巻の揃いの装束です。

一同が着座すると名ノリ笛でワキの弁慶が登場してきます。堂々と登場した弁慶は常座で、頼朝・義経兄弟が不仲になったことを語り、さらに土佐正尊という者が義経を狙う目的で鎌倉より都へ上ったと聞いた義経が、その正尊を召し連れるようにと命じたため、これから正尊の宿所に向かうと述べます。
このワキの語り、謡本と比べるとだいぶん短くて、本にある梶原が遺恨により義経を讒奏したくだりもありません。喜多流の本に近い感じでして、いつぞやLi Zhitianさんからコメントいただいたように、下掛り宝生の謡は喜多流の本に最も近い形で出ているということのようですね。

ワキは常座からいったん正中へ出てから橋掛りへと向かい、一ノ松で案内を乞います。
するとシテの正尊が登場して三ノ松で弁慶に向き合い、義経からの使者と聞いて手をついて応対します。
ワキは上洛したならなぜすぐに伺候しなかったのかと問いただしますが、正尊は熊野参詣のために上洛し昨日、京に着いたものの、所労のため伺候が遅くなったと弁解します。
冒頭からシテとワキの緊迫した場面となりますが、さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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