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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

野宮さらにつづき

ワキは、自分は世を捨てた身であり、差し支えなかろうと述べ、逆に長月七日の謂われを問います。
シテはワキを向いて二足ほどツメ、いにしえ光源氏が六条御息所をこの野宮に訪ねたのが長月七日であり、その時に源氏が持っていた榊の枝を垣の内に差し置いたことから、六条が詠んだ歌を示します。

シテ、ワキの掛け合いから地謡が「うらがれの草葉に荒るる野の宮の」と謡い出すと、シテは正先の鳥居に寄り、下居して手に持った榊の枝を置いて合掌します。
さらに「ものはかなしや小柴垣」と立ち左袖に目をやってものを思う心。一度目付の方を向いてから舞台を回り、大小前で床几にかかってクリの謡になります。

クリ、サシ、クセと続く謡では、六条御息所が東宮妃として華やかな身であったのに、思いもかけぬ東宮の死によって独り身となり、光源氏との忍ぶ恋から破局を迎えて野宮へと隠れたこと。さらに光源氏が未練を残して野宮を訪れたものの、その思いを断ち切って伊勢へ下向したことが謡われます。
シテはじっと座したままですが、大変に深い場面です。

上げ羽の後、地謡の「身は浮き草のよるべなき」で立って五、六足ほど前に出、謡に合わせるように舞台を回ります。最後は正中でワキに向いて下居してロンギに移ります。
シテは御息所は我なりと明かし、黒木の鳥居の二柱に立ち隠れて姿を消してしまいます。
送り笛での中入りで、息を詰めてシテの後ろ姿を目で追ってしまうところ。
代わってアイの所の者が登場し、ワキ座にワキを見つけて言葉を交わし、ワキの求めによって光源氏と六条御息所の物語を居語りにし、御息所への回向をワキに勧めて退場します。
このつづきもう一日明日へ
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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