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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

骨皮さらにつづき

今度は三ノアド馬借人の月崎さんが出てきて、竹山さん同様に二ノ松で名のり、用事あって遠方へ行くのにお寺から馬を借りようと言って、一ノ松あたりから案内を乞います。

傘借りと同様のやり取りがあり、馬を借りたいという申し出に、ここはぬかってはならないとばかりに、シテは住持から言われた通り此の中、老僧がさいて出られましたれば、折節辻風が吹きまして、骨は骨、紙は紙と吹き破ってござるによって、真ん中をみじといはへて天井へ打ち上げておきました」ので貸せないと言います。
さすがにこの言には驚いた相手「いや私の方は馬でござる」と確認しますが、シテは平然と「されば馬のことでござる」と言う始末。結局、馬借人はあきらめて帰って行きます。
これをシテが住持に報告すると、驚いた住持、今度はそういう時は「此の中青草につけてござれば駄狂い(発情)をいたいて、腰が抜けましたによって厩の隅へつないで置きました」とでも言うのだと諭します。

シテは今度こそぬかるまいと下がっていると、四ノアド深田さんが登場してきます。明日は志す日なので斎を差し上げようからと、住持と新発意を招きに来たわけです。
最前と同じやり取りの上、招待を受けた新発意、自分は行けるが老僧は行けないと断ります。それはなぜかと問われて、青草につけて・・・と説明し、驚いた斎案内人はそれは仕方ないので新発意だけお出でいただきたいが、今の話はけっして他言無用と念を押して帰ります。

さてまたまたシテは住持に報告しますが、驚いたのは住持で「どこにか出家が駄狂いをするということがあるものか」と怒りますが、シテは「あまりない事でもあるまいに」と返します。
なんだか妙な展開になってきますが、門前のいちゃとの話を持ち出し、破戒の出家は牛に生まれるというので、馬に生まれないものでもないとシテが言いつのります。

ますます怒った住持がシテを打ち転ばし、起き上がったシテが逃げるのを追い込んで留。馬の駄狂いから破戒の話へ、破戒僧らしい住持と、とんちんかんな新発意。どうも普段は偉そうにしている出家に対する、庶民の気分が織り込まれているような一曲でした。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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