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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鎌腹のつづき

大藏流では、太郎は狂言上下の形で出ますので「こう諸肌を脱いで」と肩衣を外して腹を出した形とします。和泉流だと羽織に括袴、頭巾まで着けた姿なので、羽織を脱ぎ縞熨斗目も脱いだ形になりますね。

さていよいよ鎌腹・・・と思って切ろうとしますが、とても出来そうにありません。ちょっと鎌が腹に刺さっても痛いと大騒ぎ。

そこで次は首に鎌をかけておいて切ることにし、「鎌首じゃ」とまた触れなおします。
この鎌首は和泉流にはありませんが、鎌を首にかけておいて下に落とせば首が前にコロコロコロ・・・と簡単だ、などと太郎が調子に乗った風で見せるところ。
首に鎌をかけて「ひとつよ」「ふたつよ」と数えます。さて次はいよいよか、と思うと「ふたつはん」と外します。これはたしか則俊さんの時にはなかったかと思います。

結局は鎌首もできず「手が臆病なのだ」ということで、鎌を草むらに置き走って鎌の上に倒れ込めば死ねるだろうと、地ノ頭あたりに鎌を置き、一ノ松あたりまで下がってから走ってきます。が「危ない」と鎌を飛び越えてしまいます。

鎌のギロギロしたところを見るとだめなのだ、と言って、次は目を塞いで走ることにし「めくら腹の走り腹」と触れ直して一ノ松あたりへ出、目を塞いで鎌へ向かうことにします。
ここも目を塞いでいるので、走るのもうまくいかず「ガサガサガサ」とゆっくり常座まで出、一度手を外した後に再び目を塞いで正中まで。さらに、いよいよと進みますが結局は「いやー。危ない」とワキ座まで越えてしまいます。
ここもなかなか細かい演技です。

結局、どうにも死ねない太郎が、料簡して山へ行くこうとすると、女房が再び登場して太郎が死ぬのを止めようとします。
太郎が形ばかり、死ぬと繰り返すと、女房がそれなら自分は淵川に身を投げて死ぬと言い、これを聞いた太郎が、自分は臆病が出てなかなか死なれぬので、自分の名代に鎌で腹を切って死んでくれと言いだし、女房がこれを追い込んで留。
分かっているのに大変面白い一番でした。
(31分:当日の上演時間を記しておきます)
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