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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蜘盗人もう一日のつづき

資料の形では、アドが小袖を渡した後に「案内無しに夜裏からは無用じゃ、案内を乞うて表から来さしめ」と言い、これに対してシテが「いや私よりほかに、無左と参る者もござるまい、裏も表も明け放して置かせられい」と答えます。
アドがもっと酒を飲まぬかと勧め、シテはこれを断った後に、「げに誠や実正や、盗人に負うという言葉を今こそしられたれ・・・云々」と謡い舞って「お暇申しまする」と言い、アドが「ようおりあった」と声をかけて、最後にシテが「はあ」と留める形になっています。

一方、この日の形はアドの所望でシテの千鳥の謡い舞いがあって、その後で「表から来い」のやりとりがあり、「はあ」と常座でシテが下居するとアドは切戸口から退場してしまいました。

その後、シテは急いで帰ろうと立ち上がりますが、また蜘蛛の巣にかかろうとした、と蜘蛛の巣にかかってこれを払う仕草を見せてから退場しました。

シテ、アドの二人だけで進行しますが、友を巡っての人情話的な味付けがされていて、資料の形とはまた味わいが違ってきます。
作り物を持ち出したり、太郎冠者や立衆が騒いだりなど、資料の形だと盗人を巡るおかしさの方が強調されているように感じますが、この日の形はなんだか優しい気持ちになった感じがしました。

しかしどちらが元の形に近いんでしょうね・・・
(34分:当日の上演時間を記しておきます)
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