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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶏聟 三宅近成(関根祥六喜寿記念三代能)

和泉流 観世能楽堂 2008.10.12
 シテ 三宅近成
  アド 三宅右近 三宅右矩 高澤祐介

何曲かある聟物の一つですが、この種の狂言は概ね聟の無知な様子などを笑いに仕立てているので「おかしい」タイプの狂言です。この曲もそうした聟の無知ぶりを笑いの種にしていますが、一方で聟に恥をかかせまいとする舅の気遣いが祝儀の気分をもり立てて良い味わいになっています。このように舅が聟の失敗を取りなす形の聟物は、めでたさの漂う演出となるため脇狂言に準ずる扱いをされるようで、和泉流の本でもこの曲を脇狂言に分類しているのを見かけました。

さてまずはアドの舅が太郎冠者を従えて登場してきます。三のアドの教え手も一緒に登場してきて笛座前に控え、太郎冠者が大小前に控えて、常座に立った舅が名乗ります。

右近さん、鷺の口開に続いての登場ですが、こちらでは士烏帽子に素袍上下の出で立ち。本日は最上吉日で、聟殿がやってくる事になっている旨を述べて太郎冠者を呼び出します。舅は太郎冠者に、聟殿がやってきたら知らせるように言いつけて奥へ入ったという設定で地謡前に着座します。太郎冠者も同様に大小前に着座して、舞台上は別な場面に切り替わったことになります。

さて幕が上がって聟の近成さんが登場してきます。こちらも舅同様に士烏帽子に素袍上下ですが、中に着た段熨斗目が目出度く紅白段になっています。素袍も青地に桜の花のようなものが随所に描かれていて、まさに晴れ着という感じ。
常座で「舅にかあいがらるる花聟でござる」と名乗りますが、なんとなく見所の笑いを誘ったところです。

さて初めて聟入りすることになったものの、ことのほか辞儀作法が難しいと聞いているので、何某殿といって何事につけ御巧者がいるので辞儀作法を習って聟入りしようと述べて教え手のところに向かいます。
舞台を一回りするとどこへでも行けるのが狂言の良いところ、といつぞや茂山家の狂言の際に解説で言っておられましたが、まさに常座に戻ると何某殿の家ということで、案内を乞います。
このつづきはまた明日に
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