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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

薩摩守 大藏千太郎(国立能楽堂定例公演)

大藏流 国立能楽堂 2008.10.17
 シテ 大藏千太郎
  アド 善竹忠一郎 大藏彌太郎

薩摩守と言えば平忠度ですが、一方で無賃乗車・・・ただ乗りを意味する隠語としても薩摩守が用いられることがあります。最近では滅多に使われないようで、用例を聞いたことがありませんが、昔の漫才のネタなどで耳にした記憶があります。
この「薩摩守=ただ乗り」というしゃれが、たいへん昔からあったのだという実例になる狂言。天正本にも見られるそうですから、少なくとも戦国時代には一般に使われていた“しゃれ”のようです。

舞台はシテの僧が笠を被って登場し、アドの茶屋と船頭が続いて出て茶屋は大小前に、船頭はワキ座に着座します。
シテの僧は常座に立ち笠を取って、遠国の出家だが天王寺へ参詣しようとする旨を述べますが、このときに金を持たずに人々の厚意で旅ができるのは有り難いと語ります。後々の伏線になりますね。再び笠を被り旅を続ける風で舞台を回り天王寺へと向かいます。

舞台を一回りして常座に戻ると、のどの渇きを覚えたと言います。すると大小前に座したアド茶屋の主人が立ち、シテに茶を勧めます。アドの善竹忠一郎さんは関西在住であまり東京の会ではお見かけしませんが、なかなか渋い味わい。彌太郎さんとは従兄弟同士の間柄ですね。茶を飲むというシテに、立ち上がって扇で茶碗をあおぎながら「さあ参れ」と勧めます。シテ「ここへ下され」アド「心得ました」と茶碗を受け取ったシテは茶を飲み干します。本物の茶碗を使っているところが印象的。

も一つと勧められてシテは二服のみ、三度目は断って立ち去ろうとすると、当然ながら茶屋は「代わりを置いておこさしめ」と代金を求めます。しかし出家は全く金を持っていないので払えないという問答になり、親切な茶屋の主人は茶の代金を取らないことにしたうえに、その先の神崎の渡の船賃をやろうと言います。
さてこのつづきはまた明日に
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