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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大仏供養さらにつづき

母が幕に入ると、代わってアイが登場し常座で立ちシャベリになります。東大寺の大仏供養の由を語り、これに姿を見せる頼朝を討とうとする向きがあり、一同に油断するなと触れて退場します。

一声で白大口に掛け直垂、金烏帽子を着けた子方を先頭に、素袍上下、梨打烏帽子に白鉢巻きのワキ、白大口に法被、梨打烏帽子に白鉢巻きの立衆、都合六人が登場し、舞台中央に向き合っての謡になります。子方の「抑もこれは源家の官軍、右大将頼朝とは我がことなり」ふと学生時代の稽古を懐かしく思い出しました。
一同の「大伽藍の御供養」からの謡、最後に全員が向きを変えて、子方はワキ座で床几にかかり、ワキから、立衆が笛座前にかけてならびます。

いよいよ後シテの出、シテは白大口に茶の狩衣を肩上げにし立烏帽子。右手に箒を持って一ノ松に立ちサシを謡います。宮人に姿を変えて頼朝一行に近づく形で「官人の、姿を暫し狩衣」と謡って舞台に入ります。

シテは「人なとがめそ神だにも」と言いつつ常座へ出、地謡にあわせて箒を両手で取り、ワキ座につつっと寄って箒で掃くように回り、常座からワキ座に再度寄ると、ワキが立って「こは何者なれば御前間近く参るぞ」と咎めます。なかなか緊張感の漂うところ。

シテは常座に下がってワキに向かい場を清めの役人と騙りますが、ワキは片袖を脱ぎ、シテの浄衣の中に具足が見えたと、太刀の柄に手を掛けシテにツメ寄って正中へ出ます。
これにシテは後見座に向かい物着。狩衣、立烏帽子を取って法被姿になります。

ワキは常座で、悪七兵衛景清と見破ったことを述べ、一同にはや討ち取って参らせよと下知。子方が立ってワキが従い切戸口から退場するうちに、立衆が烏帽子を取りワキ座から四人並びます。

ここで太刀を抜いての斬組になりますが、あまり派手な立ち会いではなく、二人は直ぐに切戸口へ。続く一人も直ぐ切戸口から退場し、残る一人が「忽ち勝負を見せにけり」で飛び安座して退場。
シテは「霧立ち隠すや春日山」と橋掛りに向かい、一ノ松で飛んで三ノ松へ進み、幕前で一度太刀を担いで戻し、留拍子を踏みました。まさに若手の能という感じの一番でした。
(56分:当日の上演時間を記しておきます)
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